“軽捷”のいろいろな読み方と例文
旧字:輕捷
読み方割合
けいしょう93.3%
けいせふ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
腕も抜群ですが、何よりの特色はその軽捷けいしょうな身体で、もう一つの特色は、妨げる者は殺さずんばまない、鬼畜のごとき残虐性でした。
人ちがいなどするかといったていである。背にはおいを負い、軽捷けいしょうを欠いた扮装いでたちに見えるが、踏んまえている足は木が生えているようにたしかである。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
カイアヹエ君は偉大な体格をして態度の沈着な男、これに反してマス君は日本で言へば正宗白鳥はくてう君の様に優形やさがた小作こづくりの男で、一見神経質な、動作の軽捷けいせふな文人である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
昼は講堂や Laboratoriumラボラトリウム で、生き生きした青年の間に立ち交つて働く。何事にも不器用で、癡重ちちようといふやうな処のある欧羅巴ヨオロツパ人をしのいで、軽捷けいせふに立ち働いて得意がるやうな心も起る。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)