“けいせふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
輕捷88.2%
軽捷11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは十八九にもなるでせうか、身のこなしの輕捷けいせふな、歎きのうちにも愛嬌と明るさを失はない、世にも可愛らしい處女をとめでした。
輕捷けいせふで素早くて、手に了へない上に、何處に隱し持つて居たか、細いきりのやうな匕首あひくちが、相手の急所を狙つて縱横に飛ぶのです。
カイアヹエ君は偉大な体格をして態度の沈着な男、これに反してマス君は日本で言へば正宗白鳥はくてう君の様に優形やさがた小作こづくりの男で、一見神経質な、動作の軽捷けいせふな文人である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
昼は講堂や Laboratoriumラボラトリウム で、生き生きした青年の間に立ち交つて働く。何事にも不器用で、癡重ちちようといふやうな処のある欧羅巴ヨオロツパ人をしのいで、軽捷けいせふに立ち働いて得意がるやうな心も起る。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)