“軽舸”のいろいろな読み方と例文
旧字:輕舸
読み方割合
はしけ45.5%
けいか36.4%
はやぶね9.1%
カヌー9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
龍巻たつまきは、雲井くもいへかけり去ったわしの行方などには目もくれず、すぐ手下に軽舸はしけをおろさせて、波間にただよっている伊那丸を、親船へ引きあげさせた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今日において自動車、汽船、飛行機を挙ぐるが如きものである。(葦船は速力早き軽舸けいかにして、今日も南米ペルーにおいて用いられている)
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
「異な土産物みやげものと、おわらいでございましょうが、軽舸はやぶねで持ちまいれば露のひぬまにお目にかけられようかと、わざと、畑からいで持参いたしました」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると先刻までは何処に居たのか水音も為せなかった沢山の軽舸カヌーが、丁度流れ寄る花弁のように揺れながら、燈影の華やかなパゴラの周囲に漂い始めます。
C先生への手紙 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)