軽舸カヌー)” の例文
旧字:輕舸
すると先刻までは何処に居たのか水音も為せなかった沢山の軽舸カヌーが、丁度流れ寄る花弁のように揺れながら、燈影の華やかなパゴラの周囲に漂い始めます。
C先生への手紙 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
六月の若いクリの梢に、黄金の軽舸カヌーのような半月が浮んだ。
一九二三年夏 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)