“軽佻”のいろいろな読み方と例文
旧字:輕佻
読み方割合
けいちょう71.7%
けいてう17.0%
かるはずみ7.5%
けいちよう1.9%
ケイチョウ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かかる天下柔弱軽佻けいちょうの気風を一変して、国勢の衰えを回復し諸外国の覬覦きゆを絶たねばならないとの意見を持つものがあるようになった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
欧洲の文明国にあるものとし言へば直ちに輸入し来らんとする軽佻けいてうなる欧化主義者流と反対の位置に立たんとするものなり。
一種の攘夷思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
さりとて軽佻かるはずみにもなきとりなし、持ちきたりしつつみしずかにひらきて二箱三箱差しいだつきしおらしさに、花は余所よそになりてうつゝなくのぞき込む此方こなたを避けて背向そむくる顔
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
生来の勝気から自己の感情はかなり内に抑へてゐたやうで、物腰はおだやかで軽佻けいちような風は見られなかつた。
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)