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軽佻
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けいてう
ふりがな文庫
“
軽佻
(
けいてう
)” の例文
旧字:
輕佻
欧洲の文明国にあるものとし言へば直ちに輸入し来らんとする
軽佻
(
けいてう
)
なる欧化主義者流と反対の位置に立たんとするものなり。
一種の攘夷思想
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
この数篇の文章の中に
軽佻
(
けいてう
)
の態度を求めるのは最も無理解の甚だしいものである。僕は締切り日に間に合ふやうに、
匆忙
(
そうばう
)
とペンを動かさなければならぬ。
僻見
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
巴里
(
パリイ
)
の女は
軽佻
(
けいてう
)
で無智で執着に乏し
相
(
さう
)
であるが、英国の女は
其
(
その
)
反対の素質を余計に持つて居るのではないか。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
この心持はわざと
軽佻
(
けいてう
)
、浮薄、不徳などゝいふことを見得にするやうになつた。
現代と旋廻軸
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
滑稽な
軽佻
(
けいてう
)
な調子から、それはロンドンの
東街
(
ひがしまち
)
の
寄席
(
よせ
)
などで歌ふ
流行唄
(
はやりうた
)
らしい。
黄昏の地中海
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
「美」は肉眼の
軽佻
(
けいてう
)
なる判断によりて凡人に誤解せらるゝと同じく、雄大なる詩人哲学者をも眩惑しつゝある者なり。
松島に於て芭蕉翁を読む
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
その二は
軽佻
(
けいてう
)
浮薄也。軽佻浮薄とは功利の外に美なるものを愛するを言ふ。
大導寺信輔の半生:――或精神的風景画――
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
左れば文人の恋愛に対するや、
須
(
すべか
)
らく厳粛なる思想を
以
(
も
)
て其美妙を発揮するを
力
(
つと
)
むべく、苟くも卑野なる、
軽佻
(
けいてう
)
なる、浮薄なる心情を以て写描することなかるべし。
「歌念仏」を読みて
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
そも元禄文学の
軽佻
(
けいてう
)
なるは其章句の
不覊
(
ふき
)
放逸なるが故のみならずして、其想膸の軽佻なるが故なり。
「伽羅枕」及び「新葉末集」
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
“軽佻”の意味
《名詞》
軽佻(けいちょう)
浮わついて、軽はずみなこと。また、そのようなさま。
(出典:Wiktionary)
軽
常用漢字
小3
部首:⾞
12画
佻
漢検1級
部首:⼈
8画
“軽佻”で始まる語句
軽佻浮薄
軽佻浮華