“力”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちから54.1%
つと24.7%
りき18.8%
つとむ0.5%
ぢから0.4%
0.2%
0.2%
ちか0.2%
つとめ0.2%
0.2%
チカラ0.2%
ツト0.2%
フオース0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのそばにえている青木あおきくろずんで、やはり霜柱しもばしらのためにいたんではだらりとれて、ちからなくしたいているのでありました。
小さな草と太陽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
当人は人一倍困悶こんもんしたが、何様どうも病気には勝てぬことであるから、暫く学事を抛擲はうてきして心身の保養につとめるが宜いとの勧告に従つて
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
しか崖丈がけだけ大丈夫だいぢやうぶです。どんなことがあつたつてえつこはねえんだからと、あたか自分じぶんのものを辯護べんごでもするやうりきんでかへつてつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
南条つとむ五十嵐甲子雄いがらしきねおの二人は、上方かみがたの風雲を聞いて急に江戸を立つことになりました。宇津木兵馬はそれを送って神奈川まで行きました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
このミユンヘンの宿で湯にはひつて居て、ふと洗つて遣る子供等がそばに居ない事を思うて覚えず自分は泣くのであつた。我ながら随分辛抱強いと考へて居た自分が今では次第にこらぢからが無くなつてく。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
シテ酒家ニ付セ使メズ/老後功名古暦ノ如シ/酔来顔色唐花ノごとシ/東風料峭トシテ天街遠ク/やまいシテタ下沢車ニル〕
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ちからをこめてかね撞くや
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
九二井臼せいきうつとめはたもてなすにらざれども、おのが心なり。いやしみ給ふことなかれ。赤穴なほ答へもせで、長嘘ながきいきをつぎつつ、しばししていふ。賢弟がまことある饗応あるじぶりをなどいなむべきことわりやあらん。
民さんは戸口へ出て、紅い顏、きんだ樣子をして、昌さんの出て來るのを待つてゐる。昌さんが出て來た。
南方 (旧字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
馬によくのり劔も余程手づよく、長刀なぎなたも出来、チカラハなみ/\の男子よりつよく、先たとへバうちにむかしをり候ぎんという女の、力料ばかりも御座候べし。かほかたち平井(加尾)より少しよし。
拒闘キョトウ、甚ダツト
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
フオース」としての自然は、眼に見えざる、他の言葉にて言へば空の空なる銃鎗を以て、時々刻々「肉」としての人間に迫り来るなり。
人生に相渉るとは何の謂ぞ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)