“長刀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なぎなた75.0%
ながもの14.7%
なががたな4.4%
ちょうとう2.9%
どす1.5%
ダンビラ1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(翁と嫗とはうろうろして奥を窺ううちに、奥より蛇は髪をふり乱して走りいず。蟹は赤きよろいをつけ、かの長刀なぎなたを持ちて追い出ず。)
蟹満寺縁起 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
例の物干竿の長刀ながものが、小次郎の肩越しからひらめいて、びゅっと、銀蛇を闇に描くと、もうそれを小次郎は、ふた太刀とは使わなかった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
漆紋うるしもん麻裃あさがみしもに朱鞘の長刀なががたなを横たへて、朝夕「あんちおきや」の帝の御所を守護する役者の身となつたが、さいはひここに功名手がらをあらはさうず時節が到来したと申すは
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
いささか憮然ぶぜんたる面持ちで、左膳は、ひだりの膝がしらに引きつけた長刀ちょうとう相模大進坊さがみだいしんぼうの柄をあんじて、うすきみのわるい含み笑いをしました。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
敵には長刀どすがある。離れればばっさりだ。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)