長刀なががたな)” の例文
漆紋うるしもん麻裃あさがみしもに朱鞘の長刀なががたなを横たへて、朝夕「あんちおきや」の帝の御所を守護する役者の身となつたが、さいはひここに功名手がらをあらはさうず時節が到来したと申すは
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
立出で夫より松戸の渡しも漸々やう/\通り越小金こがねはらに差掛りけるに扨物淋ものさびしき原中ゆゑ先腰なる摺燧すりひうち取出とりいだし松の根にしり打掛うちかけ煙草くゆらす折柄あとより尾來つけきたりしと見えて一人の大の男腰に長刀なががたな
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
一、 何事ぞ花見る人の長刀なががたな 去来
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)