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力
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ちから
ふりがな文庫
“
力
(
ちから
)” の例文
そのそばに
生
(
は
)
えている
青木
(
あおき
)
の
葉
(
は
)
が
黒
(
くろ
)
ずんで、やはり
霜柱
(
しもばしら
)
のために
傷
(
いた
)
んで
葉
(
は
)
はだらりと
垂
(
た
)
れて、
力
(
ちから
)
なく
下
(
した
)
を
向
(
む
)
いているのでありました。
小さな草と太陽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
此
(
こ
)
の
按摩
(
あんま
)
杖
(
つゑ
)
を
力
(
ちから
)
に、
川
(
かは
)
べりの
水除
(
みづよ
)
け
堤
(
づゝみ
)
へ
来
(
く
)
ると、
杖
(
つゑ
)
の
先
(
さき
)
へ
両手
(
りやうて
)
をかけて、ズイと
腰
(
こし
)
を
伸
(
の
)
ばし、
耳
(
みゝ
)
欹
(
そばだ
)
てゝ
考
(
かんが
)
えて
居
(
ゐ
)
る
様子
(
やうす
)
、——と
言
(
い
)
ふ。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と、
疲
(
つか
)
れてきた
羽
(
はね
)
にバサバサと
力
(
ちから
)
を
罩
(
こ
)
めて、
追
(
お
)
ひつかうとするけれど、ラランのやつはさつさと
先
(
さき
)
へ
飛
(
と
)
びながら、
着
(
お
)
ち
つ
(
つ
)
いたもので
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
與
(
よ
)
四
郎
(
らう
)
心
(
こゝろ
)
をつけて
物事
(
ものごと
)
を
見
(
み
)
るに、さながら
戀
(
こひ
)
に
心
(
こゝろ
)
をうばゝれて
空虚
(
うつろ
)
に
成
(
なり
)
し
人
(
ひと
)
の
如
(
ごと
)
く、お
美尾
(
みを
)
お
美尾
(
みを
)
と
呼
(
よ
)
べば
何
(
なに
)
えと
答
(
こた
)
ゆる
詞
(
ことば
)
の
力
(
ちから
)
なさ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
畑
(
はたけ
)
を
越
(
こ
)
え、
牧場
(
ぼくじょう
)
を
越
(
こ
)
えて
走
(
はし
)
って
行
(
い
)
くうち、あたりは
暴風雨
(
あらし
)
になって
来
(
き
)
て、
子家鴨
(
こあひる
)
の
力
(
ちから
)
では、
凌
(
しの
)
いで
行
(
い
)
けそうもない
様子
(
ようす
)
になりました。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
『
汝
(
そなた
)
には
神様
(
かみさま
)
に
伺
(
うかが
)
うこともちゃんと
教
(
おし
)
えてあるから、
大概
(
たいがい
)
の
事
(
こと
)
は
自分
(
じぶん
)
の
力
(
ちから
)
で
行
(
や
)
らねばならぬぞ……。』そう
言
(
い
)
われるのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
なんでもこれは
人数
(
にんずう
)
は
少
(
すく
)
なくともよりぬきの
強
(
つよ
)
い
武士
(
ぶし
)
ばかりで
出
(
で
)
かけて行って、
力
(
ちから
)
ずくよりは
智恵
(
ちえ
)
で
勝
(
か
)
つ
工夫
(
くふう
)
をしなければなりません。
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
殆
(
ほとん
)
ど
危
(
あやふ
)
かつたその時、私達は自ら
救
(
すく
)
ふために、十
分
(
ぶん
)
にその
力
(
ちから
)
に
疑
(
うたが
)
ひを
殘
(
のこ
)
しながらも、愛とその結婚に
隱
(
かく
)
れ
家
(
が
)
を求めようとしました。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
同
(
おな
)
じ
人
(
ひと
)
ですら
其通
(
そのとほ
)
り、
況
(
いは
)
んや
曾
(
かつ
)
て
戀
(
こひ
)
の
力
(
ちから
)
に
觸
(
ふ
)
れたことのない
人
(
ひと
)
が
如何
(
どう
)
して
他人
(
たにん
)
の
戀
(
こひ
)
の
消息
(
せうそく
)
が
解
(
わか
)
らう、その
樂
(
たのしみ
)
が
解
(
わか
)
らう、
其苦
(
そのくるしみ
)
が
解
(
わか
)
らう?。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
くど/\と
長
(
なが
)
たらしい
事
(
こと
)
を
書
(
か
)
いた
手紙
(
てがみ
)
よりか『
御返事
(
ごへんじ
)
を
待
(
ま
)
つて
居
(
を
)
ります』の
葉書
(
はがき
)
の方が、
遙
(
はる
)
かに
君
(
きみ
)
の
胸
(
むね
)
をゑぐる
力
(
ちから
)
を
持
(
も
)
つてゐたんだね。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
ひとりで
夜
(
よ
)
みちを
歩
(
ある
)
きながら、
海蔵
(
かいぞう
)
さんは
思
(
おも
)
いました。——こりゃ、ひとにたよっていちゃだめだ、じぶんの
力
(
ちから
)
でしなけりゃ、と。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
御覽
(
ごらん
)
なさい、
世界
(
せかい
)
の
始
(
はじめ
)
から、
今日
(
こんにち
)
に
至
(
いた
)
るまで、
益〻
(
ます/\
)
進歩
(
しんぽ
)
して
行
(
ゆ
)
くものは
生存競爭
(
せいぞんきやうさう
)
、
疼痛
(
とうつう
)
の
感覺
(
かんかく
)
、
刺戟
(
しげき
)
に
對
(
たい
)
する
反應
(
はんおう
)
の
力
(
ちから
)
などでせう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
何
(
なに
)
もかもそこから
始
(
はじ
)
まります。
御先祖
(
ごせんぞ
)
さまがさう
思
(
おも
)
つてこんな
山
(
やま
)
の
中
(
なか
)
へ
村
(
むら
)
を
開
(
ひら
)
きはじめたといふことには、
大
(
おほ
)
きな
力
(
ちから
)
がありますね。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ちょうどそれは日の
永
(
なが
)
い汗の出る季節でもあったゆえに、たびたび少しずつの休憩をしないと、かえって
力
(
ちから
)
一
杯
(
ぱい
)
の働きができなかった。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
あゝ、
之
(
これ
)
が
一生
(
いつしやう
)
の
別
(
わか
)
れとなるかも
分
(
わか
)
らぬ。
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
も、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
も、
默
(
だま
)
つて
吾等
(
われら
)
兩人
(
りやうにん
)
の
顏
(
かほ
)
を
眺
(
なが
)
め、
力
(
ちから
)
を
込
(
こ
)
めて
吾等
(
われら
)
の
手
(
て
)
を
握
(
にぎ
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
此処
(
ここ
)
にて必ず
得
(
う
)
べきものと思ひし家よりの手紙を手にするを得ざりし
力
(
ちから
)
落しも加はり
候
(
さふら
)
ひけん。小林の君、赤塚の君皆
上
(
あが
)
り給ひ
候
(
さふらふ
)
。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
海老蔵はそれから夕陽の影法師のような
力
(
ちから
)
ない足どりで帰って往ったが、それから一週間して綱右衛門は、海老蔵の死亡の通知に接した。
お化の面
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
のききょうの
花
(
はな
)
びらはもういつかしぼんだように
力
(
ちから
)
なくなり、
朝
(
あさ
)
の
白光
(
しろびか
)
りがあらわれはじめました。
星
(
ほし
)
が一つずつきえてゆきます。
いちょうの実
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ところが、
封建制度
(
ほうけんせいど
)
というものは、ながいあいだにきずきあげられたものですから、ちっとやそっとの
力
(
ちから
)
でくずれるものではありません。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
一対一の戦闘が、こうして、きりなく続く。そして、勇敢な蜜蜂は、
力
(
ちから
)
敵
(
てき
)
せず、一つ一つ、その犠牲となつて
屍
(
しかばね
)
を地上にさらすのである。
光は影を
(新字新仮名)
/
岸田国士
(著)
お
品
(
しな
)
は
朝
(
あさ
)
から
心持
(
こゝろもち
)
が
晴々
(
はれ/″\
)
して
日
(
ひ
)
が
昇
(
のぼ
)
るに
連
(
つ
)
れて
蒲團
(
ふとん
)
へ
起
(
お
)
き
直
(
なほ
)
つて
見
(
み
)
たが、
身體
(
からだ
)
が
力
(
ちから
)
の
無
(
な
)
いながらに
妙
(
めう
)
に
輕
(
かる
)
く
成
(
な
)
つたことを
感
(
かん
)
じた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
さうして
學校
(
がつこう
)
の
教場内
(
きようじようない
)
に
竝列
(
へいれつ
)
した
多數
(
たすう
)
の
机
(
つくゑ
)
や
或
(
あるひ
)
は
銃器臺
(
じゆうきだい
)
などは、
其連合
(
そのれんごう
)
の
力
(
ちから
)
を
以
(
もつ
)
て、
此桁
(
このけた
)
や
梁
(
はり
)
、
又
(
また
)
は
小屋組
(
こやぐみ
)
全部
(
ぜんぶ
)
を
支
(
さゝ
)
へることは
容易
(
ようい
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
恐
(
おそ
)
ろしい
力
(
ちから
)
があって、
世間
(
せけん
)
から
怖
(
こわ
)
がられている
一人
(
ひとり
)
の
魔女
(
まじょ
)
でしたから、
誰一人
(
たれひとり
)
、
中
(
なか
)
へはいろうという
者
(
もの
)
はありませんでした。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
我
(
わが
)
越後のごとく
年毎
(
としごと
)
に
幾丈
(
いくぢやう
)
の雪を
視
(
み
)
ば
何
(
なん
)
の
楽
(
たのし
)
き事かあらん。雪の
為
(
ため
)
に
力
(
ちから
)
を
尽
(
つく
)
し
財
(
ざい
)
を
費
(
つひや
)
し千
辛
(
しん
)
万
苦
(
く
)
する事、
下
(
しも
)
に
説
(
と
)
く
所
(
ところ
)
を
視
(
み
)
ておもひはかるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「けれど、篠田さん、
貴所
(
あなた
)
は今ま御自愛なさらねばならぬ御体で御座いませう」梅子の一語には満身の
力
(
ちから
)
溢
(
あふ
)
れて聞こえぬ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
力
(
ちから
)
声と称する蛮声をあげ(詩人はまだその時期にいるが)ましたが、この頃はいくらか平正心に戻りかかってもいます。
獄中への手紙:10 一九四三年(昭和十八年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
鳥は園の
周囲
(
まはり
)
に鳴き、園丁の鍬に
堀
(
ほ
)
りかへさるる赤土のやはらかなるあるかなきかの
湿潤
(
しめり
)
のなかのわかき新芽のにほひよ、
冷
(
つ
)
めたけれども
力
(
ちから
)
あり。
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
のようなもので、これがよいと
思
(
おも
)
ふようでは、あなた
方
(
がた
)
の
文學
(
ぶんがく
)
を
味
(
あぢは
)
ふ
力
(
ちから
)
が
足
(
た
)
りないのだと
反省
(
はんせい
)
して
貰
(
もら
)
はねばなりません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
おどりかかったと思ったそのとき、ハクスターは、目に見えないなにものかに、むこうずねを
力
(
ちから
)
いっぱいけとばされた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
四月まで続く降雪を我慢しきれないやうに、雪の下では春の浮動するものが生き初めるころは、わけても悩ましい
力
(
ちから
)
がからだに湧いてくるのであつた。
抒情小曲集:04 抒情小曲集
(新字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
彼
(
かれ
)
は
地上
(
ちじやう
)
に
倒
(
たふ
)
れ、
次々
(
つぎ/\
)
に×
(6)
き×
(7)
される
銃
(
じう
)
×
(8)
の
下
(
もと
)
に、
潮
(
うしほ
)
の
退
(
しりぞ
)
くやうに
全身
(
ぜんしん
)
から
脱
(
ぬ
)
けて
行
(
ゆ
)
く
力
(
ちから
)
を
感
(
かん
)
じ
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
見受けるところ、剛気なご
人体
(
じんてい
)
だが、
力
(
ちから
)
をたのむものは、とかく大怪我をするものだから、私の忠言をお忘れないように、というようなことをいった。
呂宋の壺
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
兄
(
あに
)
はたゞ
手前勝手
(
てまへがつて
)
な
男
(
をとこ
)
で、
暇
(
ひま
)
があればぶら/\して
細君
(
さいくん
)
と
遊
(
あそ
)
んで
許
(
ばかり
)
ゐて、
一向
(
いつかう
)
頼
(
たよ
)
りにも
力
(
ちから
)
にもなつて
呉
(
く
)
れない、
眞底
(
しんそこ
)
は
情合
(
じやうあひ
)
に
薄
(
うす
)
い
人
(
ひと
)
だ
位
(
ぐらゐ
)
に
考
(
かんが
)
へてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ひとりは
鮑龍
(
ほうりゅう
)
といい、よく虎を
手擒
(
てどり
)
にするといわれ、もう一名は
陳応
(
ちんおう
)
と称して、いわゆる
力
(
ちから
)
山
(
やま
)
を抜くの
猛者
(
もさ
)
だった。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
……
去
(
い
)
ね、
相談敵手
(
さうだんあひて
)
にした
其方
(
そち
)
ぢゃが、
其方
(
そち
)
と
予
(
わし
)
とは
今
(
いま
)
からは
心
(
こゝろ
)
は
別々
(
べつ/\
)
。……
御坊
(
ごばう
)
の
許
(
ところ
)
へ
往
(
い
)
て
救
(
すく
)
ひを
乞
(
こ
)
はう。
事
(
こと
)
が
皆
(
みな
)
破
(
やぶ
)
れても、
死
(
し
)
ぬる
力
(
ちから
)
は
此身
(
このみ
)
に
有
(
あ
)
る。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
此蠻勇
(
このばんゆう
)
の
力
(
ちから
)
、それが
積
(
つも
)
り
積
(
つも
)
つて
見
(
み
)
ると、
運動
(
うんどう
)
の
爲
(
ため
)
とか、
好奇
(
かうき
)
の
慾
(
よく
)
とか、そればかりで
承知
(
しやうち
)
が
出來
(
でき
)
なくなつて、
初
(
はじ
)
めて
研究
(
けんきう
)
といふ
事
(
こと
)
に
重
(
おも
)
きを
置
(
おく
)
く
樣
(
やう
)
になり
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
男
(
をとこ
)
も
太刀
(
たち
)
を
佩
(
は
)
いてゐるだけに、
力
(
ちから
)
は
相當
(
さうたう
)
にあつたやうですが、
不意
(
ふい
)
を
打
(
う
)
たれてはたまりません。
忽
(
たちま
)
ち一
本
(
ぽん
)
の
杉
(
すぎ
)
の
根
(
ね
)
がたへ、
括
(
くく
)
りつけられてしまひました。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いや
静
(
しず
)
かに。——ただ
今
(
いま
)
、
脈
(
みゃく
)
に
力
(
ちから
)
が
出
(
で
)
たようじゃと
申上
(
もうしあ
)
げたが、
実
(
じつ
)
は
他
(
た
)
の
方々
(
かたがた
)
の
手前
(
てまえ
)
をかねたまでのこと。
心臓
(
しんぞう
)
も、
微
(
かす
)
かに
温
(
ぬく
)
みを
保
(
たも
)
っているだけのことじゃ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
大切に致し
暮
(
くら
)
しける是よりは猶
鍼
(
はり
)
の療治も日々に
繁昌
(
はんじやう
)
して諸家へも
呼
(
よば
)
れ大岡殿へも時々療治に上りけるに其度々々に越前守殿にも
力
(
ちから
)
を
添
(
そへ
)
て下され有難き
詞
(
ことば
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それ
食
(
じき
)
は、
色
(
いろ
)
を
増
(
ま
)
し、
力
(
ちから
)
をつけ、
命
(
いのち
)
を
延
(
の
)
ぶ。
衣
(
ころも
)
は、
寒
(
さむ
)
さをふせぎ、
暑
(
あつさ
)
を
支
(
さ
)
え、
恥
(
はぢ
)
をかくす。人にものを
施
(
せ
)
する人は、人の
色
(
いろ
)
をまし、
力
(
ちから
)
をそへ、
命
(
いのち
)
を
續
(
つ
)
ぐなり。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
その
葉
(
は
)
の
内部
(
ないぶ
)
の
葉緑粒
(
ようりよくりゆう
)
は、
毎日
(
まいにち
)
、
日光
(
につこう
)
の
力
(
ちから
)
をかりて、
空氣中
(
くうきちゆう
)
にある、
人間
(
にんげん
)
に
害
(
がい
)
をする
炭酸瓦斯
(
たんさんがす
)
も
吸
(
す
)
ひ、そのかはりに、
人間
(
にんげん
)
になくてはならない
酸素
(
さんそ
)
をはき
出
(
だ
)
して
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
闔廬
(
かふろ
)
、
孫子
(
そんし
)
の
能
(
よ
)
く
兵
(
へい
)
を
用
(
もち
)
ふるを
知
(
し
)
り、
卒
(
つひ
)
に
以
(
もつ
)
て
將
(
しやう
)
と
爲
(
な
)
す。
西
(
にし
)
は
彊楚
(
きやうそ
)
を
破
(
やぶ
)
つて
(一三)
郢
(
えい
)
に
入
(
い
)
り、
北
(
きた
)
は
齊
(
せい
)
・
晉
(
しん
)
を
威
(
おど
)
し、
名
(
な
)
を
諸矦
(
しよこう
)
に
顯
(
あら
)
はす。
孫子
(
そんし
)
與
(
あづか
)
つて
力
(
ちから
)
有
(
あ
)
り。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
実
(
じつ
)
に一行が
首尾
(
しゆび
)
克
(
よ
)
く
探検
(
たんけん
)
の
目的
(
もくてき
)
を達するを得たるは、
忠実
(
ちうじつ
)
勇壮
(
ゆうさう
)
なる人夫の力大に
与
(
あづか
)
つて
力
(
ちから
)
ありとす。
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
『
韋駄天
(
ゐだてん
)
の
力
(
ちから
)
でも
借
(
か
)
りませいでは。‥‥どんなお
早駕籠
(
はや
)
でも
四日
(
よつか
)
はかゝりませうで。‥‥』と、
玄竹
(
げんちく
)
はもう
面
(
おもて
)
をあげることが
出來
(
でき
)
なかつた。
但馬守
(
たじまのかみ
)
は
屹
(
きつ
)
と
容
(
かたち
)
を
正
(
たゞ
)
して
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
としたら、
貴方
(
あなた
)
が、
力
(
ちから
)
を似て自分を壓しやうといふことは、殆ど
無用
(
むよう
)
の
惡踠
(
わるあがき
)
と云はんければならぬ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
『あア、さう!それは
同
(
おな
)
じやうな
事
(
こと
)
だ』と
云
(
い
)
つて
公爵夫人
(
こうしやくふじん
)
は
愛
(
あい
)
ちやんの
肩
(
かた
)
に、
其
(
そ
)
の
尖
(
とが
)
つた
小
(
ちひ
)
さな
頥
(
あご
)
の
滅込
(
めりこ
)
むほど
力
(
ちから
)
を
入
(
い
)
れて
云
(
い
)
ひ
足
(
た
)
しました、『それから
其
(
そ
)
れの
徳義
(
とくぎ
)
は—— ...
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
ないものは
拂
(
はら
)
へないからそこは
宗教
(
しうけう
)
の
力
(
ちから
)
で、
何
(
なん
)
とか
便宜
(
べんぎ
)
を
計
(
はか
)
つてはくれまいかと
嘆願
(
たんぐわん
)
して
見
(
み
)
たんですが、
彼奴
(
あいつ
)
はどうして、
規定
(
きてい
)
は
規定
(
きてい
)
だから、
證明書
(
しようめいしよ
)
もなく
金
(
かね
)
もないなら
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
それほどになさつても、なんの
役
(
やく
)
にも
立
(
た
)
ちません。あの
國
(
くに
)
の
人
(
ひと
)
が
來
(
く
)
れば、どこの
戸
(
と
)
もみなひとりでに
開
(
あ
)
いて、
戰
(
たゝか
)
はうとする
人
(
ひと
)
たちも
萎
(
な
)
えしびれたようになつて
力
(
ちから
)
が
出
(
で
)
ません
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
このスエーデンの
博物館
(
はくぶつかん
)
を
造
(
つく
)
つた
人
(
ひと
)
は、
最初
(
さいしよ
)
から
多
(
おほ
)
くの
金錢
(
きんせん
)
を
投
(
とう
)
じて
着手
(
ちやくしゆ
)
したのではなく、
少
(
すこ
)
しづゝ
集
(
あつ
)
めて
長
(
なが
)
い
年月
(
としつき
)
の
間
(
あひだ
)
に
一人
(
ひとり
)
の
力
(
ちから
)
でもつて
完成
(
かんせい
)
させたことを
思
(
おも
)
ふときは
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
此
(
この
)
偉大
(
ゐだい
)
な
力
(
ちから
)
を
分解
(
ぶんかい
)
して
見
(
み
)
ると。一
方
(
ぽう
)
には
非常
(
ひぜう
)
な
誇張
(
こてう
)
と、一
方
(
ぽう
)
には
非常
(
ひぜう
)
な
省略
(
しやうりやく
)
がある。で、これより
各論
(
かくろん
)
に
入
(
い
)
つて
化物
(
ばけもの
)
の
表現
(
へうげん
)
即
(
すなは
)
ち
形式
(
けいしき
)
を
論
(
ろん
)
ずる
順序
(
じゆんじよ
)
であるか、
今
(
いま
)
は
其
(
その
)
暇
(
ひま
)
がない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
力
常用漢字
小1
部首:⼒
2画
“力”を含む語句
苦力
助力
角力
努力
速力
強力
勢力
合力
眼力
能力
力士
人力車
魅力
腕力
精力
効力
全速力
加特力
人力
威力
...