“晴々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はればれ42.6%
せいせい34.4%
せい/\9.8%
はれ/″\9.8%
せえ/\1.6%
はで/\1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
晴々はればれしい光も、なつかしい色も、浮き立つような物の音も、何一つ楽の無い、あの灰色の墓場の塔へ、私はどうしても行く気にはなれぬ。
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
今日は気も晴々せいせいとして、散歩にはあつらえ向きというよい天気ですなア。お父様とッさまは先刻どこへかお出かけでしたな。といつもの調子軽し。
書記官 (新字新仮名) / 川上眉山(著)
鼠色ねずみいろそらはどんよりとして、ながるゝくもなんにもない。なか/\晴々せい/\しないから、一層いつそ海端うみばたつてようとおもつて、さて、ぶら/\。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
大佐閣下たいさかつか鐵車てつしや見事みごと出來できましたれば、ぜんいそげでいまからぐと紀念塔きねんたふてに出發しゆつぱつしては如何どうでせう、すると晴々はれ/″\しますから。
「おや/\まあうなあ、何處どこにもくさだらひとつなくつて、ても晴々せえ/\とするやうだ」とわざとらしいやうにいつてにはつた。さうしてから
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
少し晴々はで/\しい商人の細君然たるこしらえでも自然に垢がけて居ります。
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)