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晴々
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せい/\
ふりがな文庫
“
晴々
(
せい/\
)” の例文
鼠色
(
ねずみいろ
)
の
空
(
そら
)
はどんよりとして、
流
(
なが
)
るゝ
雲
(
くも
)
も
何
(
なん
)
にもない。なか/\
氣
(
き
)
が
晴々
(
せい/\
)
しないから、
一層
(
いつそ
)
海端
(
うみばた
)
へ
行
(
い
)
つて
見
(
み
)
ようと
思
(
おも
)
つて、さて、ぶら/\。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それでも部屋へは一ぱいに日が差し込んでゐるので、外の病室のやうに陰気ではなくて、
晴々
(
せい/\
)
として、気持が好い。
笑
(新字旧仮名)
/
ミハイル・ペトローヴィチ・アルチバシェッフ
(著)
「お
内儀
(
かみ
)
さん
等
(
ら
)
何
(
なん
)
にも
心配
(
しんぺえ
)
なんざ
無
(
な
)
くつて
晴々
(
せい/\
)
として
居
(
え
)
んでござんせうね」お
品
(
しな
)
はつく/″\といつたことがある。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
代助は笑ひながら、両手で
寐起
(
ねおき
)
の
顔
(
かほ
)
を
撫
(
な
)
でた。さうして風呂場へ
顔
(
かほ
)
を洗ひに
行
(
い
)
つた。
頭
(
あたま
)
を
濡
(
ぬ
)
らして、
椽側
(
えんがは
)
迄
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
て、
庭
(
には
)
を
眺
(
なが
)
めてゐると、
前
(
まへ
)
よりは気分が
大分
(
だいぶ
)
晴々
(
せい/\
)
した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
唯
(
たゞ
)
人が何も思わずに居ります時の心は冴えたる月のようなもので、誠に清らかで
晴々
(
せい/\
)
としている所、煩悩の雲が掛り、心の月を曇らせますと申すは、向うでヒラ/\と青い
札
(
さつ
)
を勘定して居ると
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
「あたし、いくら極樂でも、地の中はいや。やつぱり天國がいゝわね。ひろ/″\と
晴々
(
せい/\
)
してゐて……あたし、この世で地獄ばかりにゐたんだから、死んだらせめて天國へ……」さう言ひかけて彼女は
咽
(
むせ
)
び出してしまつた。
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
「
燻
(
けぶ
)
つてえの
無
(
な
)
く
成
(
な
)
つたら
酷
(
ひど
)
く
晴々
(
せい/\
)
してへえつてる
樣
(
やう
)
ぢやなくなつた。
俺
(
お
)
ら
莫迦
(
ばか
)
な
目
(
め
)
に
逢
(
あ
)
つちやつたえ」
兼
(
かね
)
博勞
(
ばくらう
)
はがぶりと
風呂
(
ふろ
)
の
音
(
おと
)
をさせて
立
(
たち
)
ながらいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「
爺
(
ぢい
)
げお
茶
(
ちや
)
入
(
せ
)
えべえ」おつぎは
立
(
た
)
つて
茶碗
(
ちやわん
)
を
洗
(
あら
)
つた。
卯平
(
うへい
)
は
濃霧
(
のうむ
)
に
塞
(
ふさ
)
がれた
森
(
もり
)
の
中
(
なか
)
へ
踏込
(
ふみこ
)
むやうな一
種
(
しゆ
)
の
不安
(
ふあん
)
を
感
(
かん
)
じつゝ
來
(
き
)
たのであつたが、
彼
(
かれ
)
はおつぎの
仕打
(
しうち
)
に
心
(
こゝろ
)
が
晴々
(
せい/\
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“晴々”の解説
「晴々」(はればれ)は、コブクロの6作目の配信限定シングル。2018年9月17日にワーナーミュージック・ジャパンから発売された。
(出典:Wikipedia)
晴
常用漢字
小2
部首:⽇
12画
々
3画
“晴”で始まる語句
晴
晴衣
晴天
晴着
晴間
晴朗
晴季
晴渡
晴明
晴夜