“晴間”の読み方と例文
読み方割合
はれま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほのぼのと夜が明け離れてから四時間ばかりたった。烏は畦の並木に止まって悲しそうな声で鳴いている。ちょうど雪の晴間はれまであった。
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あめ晴間はれまには門野かどのを連れて散歩を一二度した。然しうちからは使つかひ手紙てがみなかつた。代助は絶壁ぜつぺきの途中で休息する時間の長過ぎるのにやすからずなつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
海は益々荒れていた。厚い層雲がひくく全天を蔽い、ただ水平線の近くだけが晴れていた。その晴間はれまは、薄紫を帯びて青く光り、冷くて透明な感じに見えた。
ツンドラへの旅 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)