“絶壁”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ぜっぺき43.8%
ぜつぺき18.8%
がけ12.5%
きりぎし12.5%
きったて6.3%
きりざし6.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“絶壁”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 倫理学・道徳 > 人生訓・教訓6.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ムッとした紀昌を導いて、老隠者ろういんじゃは、そこから二百歩ばかりはなれた絶壁ぜっぺきの上まで連れて来る。
名人伝 (新字新仮名) / 中島敦(著)
が次の瞬間しゅんかんに、車は急転直下、直角にちかい絶壁ぜっぺきを、素晴しい速力ですべり落ちてきます。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
暫く待つたが歸つて來ません。何分ひどい闇で一寸先も判りませんが、床板一枚の下は、數丈すうぢやう絶壁ぜつぺきといふことだけは、遙かに聞える水音で判ります。
代助は絶壁ぜつぺきの途中で休息する時間の長過ぎるのにやすからずなつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
危い絶壁がけの上に立って、谷底でも御覧なさるような目付をなさりながら、左右を見廻して震えました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
友吉の大好物だった虎鰒とらふぐを、絶壁がけの下から投上げてくれた漁師やつがあったからね。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
女といっしょに草の上を歩いて行くと、急に絶壁きりぎし天辺てっぺんへ出た。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その時に波の間を泳いでいたウチは直ぐにとっさんの身体からだに取り付いて、頭を抱えながら仰向き泳ぎをして、一生懸命であの岩の上まで来たけれど、向うが絶壁きりぎしで登りようがない。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「ばか、ばか、逃げる気か。——もうそこから下は、渓川たにがわ絶壁きったてだぞ」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし静夫に取つては、さうした誰でもが喜ぶやうな美しい眺めよりも、却つて林の中や森の下道や赤く一ところ抉られたやうになつてゐる絶壁きりざしの方が好ましいらしく、そこに来てもいつもちよつと立留つて一目眺めただけで、そのまゝ街道を向うの方へと歩いて行くのが例であつた。
赤い鳥居 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)