“絶念”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あきら50.0%
あきらめ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『いえ、只今の御話を伺へば——別に——私から御願する迄も有ません。御言葉に従つて、絶念(あきら)めるより外は無いと思ひます。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
だが、何(ど)うしても絶念(あきら)められなかつたと見えて、羽織の紋所には、捨てられた女五人の名前を書き込んで平気でそれを著(き)てゐた。
「実をいふと、この幅は私の親父が存命中に手に入れたので、私一存では何(ど)うとも計らひ兼るのです。で、まあ折角だがお絶念(あきらめ)下すつて……」
往時(むかし)は大きな漁業を営んで、氷の中にまで寝たというこの老人の豪健な気魄(きはく)と、絶念(あきらめ)の早さとは年を取っても失われなかった。女達の親しい笑声が起った。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)