“あきらめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
断念36.8%
絶念15.8%
斷念13.2%
13.2%
諦念10.5%
所詮2.6%
諦悟2.6%
諦観2.6%
諦觀2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
草鞋わらぢ松明たいまつさぐつたところで、所詮しよせん無駄むだだと断念あきらめく……それ
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
君達も及ばぬ恋の滝登りに首尾よく及第しやうといふ僥倖党げうかうたうだから断念あきらめめ話して聞かせやう。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
「それをそんな……」とは言つたが絶念あきらめのいゝ人だつたからそのまゝ持つて帰つて、押入に突込んでしまつた。
従来これまでも馬は度々たび/\そんな目に出会つて懲りてはゐたが、それが世間だと絶念あきらめをつけてゐるらしく、黙つてまた駆け出した。
しなないと殊更ことさらにいふのはそれは一つには彼自身かれじしん斷念あきらめためでもあつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
覺悟かくご次第しだい斷念あきらめもつくべし、いま此文これげて、あきらかのおこたいてたまはれ
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
沢次と他の男とが寄添いながら柳橋を渡って行く後姿を月の夜に見送ってもういけないとあきらめをつけた時の事を思出した。
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
東京を立った昨夜ゆうべの九時から、こうあきらめはつけてはいるが、さて歩き出して見ると、歩きながら気が気でない。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
然るにこのバルヂピエロはもう若いもので無いと諦念あきらめを附けることの出来ない人として、世間の人に知られてゐる。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
然處しかるところ貴君の行跡全く此希望と相反あひそむき候は、今更是非なき次第と諦念あきらめ候より外無之候。
——いいえ、妾は所詮あきらめてしまったのです。いつか各州のブルジョワは彼等の利益のために結合するのです。この支那の社会に直接プロレタリア革命は到底不可能な企業としか考えられぬのです。
地図に出てくる男女 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
そこへ高田城主の江戸詰と聞き、小さな復讐は放棄せよと、洞斎老人の意見ではあったなれど、いかにしても諦悟あきらめが着かなかった。
怪異黒姫おろし (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
身体の健全な人には、薬の必要がないように、一切をすっかり諦観あきらめた心の健全な人ならば、何も苦しんでわざわざ心の薬を求める必要はありません。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
ですから、死への諦観あきらめは、当然できておらねばならぬわけです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
徘徊たもとほる象の細目ほそめさか諦觀あきらめの色ものうげに見ゆ
河馬 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)