“断念:あきらめ” の例文
“断念:あきらめ”を含む作品の著者(上位)作品数
泉鏡花7
幸田露伴2
浅野和三郎1
久生十蘭1
内田魯庵1
“断念:あきらめ”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 心理学 > 超心理学・心霊研究4.5%
文学 > 日本文学 > 戯曲0.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
草鞋わらぢ松明たいまつさぐつたところで、所詮しよせん無駄むだだと断念あきらめく……それ
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
君達も及ばぬ恋の滝登りに首尾よく及第しやうといふ僥倖党げうかうたうだから断念あきらめめ話して聞かせやう。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
ちょっとなまって、甘えるような口ぶりが、なお、きっぱりと断念あきらめがよく聞えた。いやが上に、それも可哀あわれで、その、いじらしさ。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
到底とてものがれぬ不仕合ふしあわせと身をあきらめては断念あきらめなかった先程までのおろかかえって口惜くちおしゅう御座りまする
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
……また、忘れるために、その上、年に老朽ちて世を離れた、と自分でも断念あきらめのため。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いかん、だめだもう、僕も殺したいほどの老爺おやじだが、職務だ! 断念あきらめろ」
夜行巡査 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
身を断念あきらめてはあきらめざりしを口惜くちおしとはわるれど、笑い顔してあきらめる者世にあるまじく、大抵たいていは奥歯みしめて思い切る事ぞかし
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
夫の方からは病気になつたからとて離婚するは人情でないから出来ぬと言ふ反対の手紙が二三囘来たけれども、親の方からは病気の性質がよくないから断念あきらめろと言つてやつた。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
と云って、のままに立去たちさるほどの断念あきらめは付かぬ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
居さえすれば渡して進ぜる、らぬが実じゃで断念あきらめさっし。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
断念あきらめのために、折から夫理学士は、公用で九州地方へ旅行中。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夜中よなかあてこともねえ駄目なこッた、断念あきらめさっせい。三原伝内が眼張がんばってれば、びくともさせるこっちゃあねえ。眼をくらまそうとってそりゃ駄目だ。何の戸外おもてへ出すものか。こっちへござれ。
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
厭でござります、塔の建てたいは山〻でももう十兵衞は断念あきらめて居りまする、御上人様の御諭おさとしを聞いてからの帰り道すつぱり思ひあきらめました、身の程にも無い考を持つたが間違ひ、嗚呼私が馬鹿でござりました
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
しかし良人おっとわたくしよりもきに歿なくなってり、それにまたかみさまが、時節じせつればわしてもやるとまうされましたので、そちらのほう断念あきらめ割合わりあいはやくつきました。
その秋にお種は利七のところへ輿入こしいれいたしましたが、陳はそれでも断念あきらめ兼ねたと見えまして、それから足掛三年唐人屋敷かんない居住いすんでおりましたが、さすがに気落らくたんして、何時の間にやら音沙汰なしに帰ってしまいました。
これで断念あきらめるかと思いのほか、また翌年の夏船でやって来て、ひちくどく纏いつきますけん、お種も腹を立て、云分いいぶんつくる気なら勝手にしなされ、あんたごたるひとはもうええらしかとも何ンとも思っておりまッせん。もうあッちのとこへ来らッしゃんな、ときッぱりと拒絶けんつきいたしました。
すると案じるよりうむが安いで、長い間こうやって一所に居るが、お前様の断念あきらめの可いには魂消たまげたね。思いなしか、気のせいか、段々やつれるようには見えるけんど、ついぞ膝も崩した事なし、整然ちゃんとして威勢がよくって、吾、はあ、ひとりでに天窓あたまが下るだ、はてここいらは、田舎も田舎だ。
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)