“居住”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いずま33.3%
いずまい16.7%
きょじゅう16.7%
ゐずまひ12.5%
すまひ4.2%
いす4.2%
きよじゆう4.2%
きよぢう4.2%
ゐずまゐ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小六の影を仰ぐと、日吉も、これはこの者どもの頭目かしらだなとさとったらしく、やや居住いずまいを改めて、じっとその顔を正視した。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「だいぶ御邪魔をしました」と立ちける前に居住いずまいをちょっとつくろい直す。洋袴ズボンひだの崩れるのを気にして、常は出来るだけ楽に坐る男である。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
八畳足らずの一室に、親子六人が居住きょじゅうし、雨はり、月影は屋根を通して眺め得るこの生活にも、彼は十分満足していたものと思う。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
西山社長はいそがしく居住ゐずまひを直して、此新来の人を紹介してから
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
折が有つたら又お目に掛ります。は、僕の居住すまひ? 居住は、まあ言はん方が可い、あまなれば宿も定めずじや。言うても差支さしつかへは無いけれど、貴方に押掛けらるると困るから、まあ言はん。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その秋にお種は利七のところへ輿入こしいれいたしましたが、陳はそれでも断念あきらめ兼ねたと見えまして、それから足掛三年唐人屋敷かんない居住いすんでおりましたが、さすがに気落らくたんして
なほこのたい氣候きこう温和おんわひと居住きよじゆうにも適當てきとうし、また高山こうざん中腹ちゆうふく以下いかなのですから、土地とちはやくからひら人口じんこうおほく、物産ぶつさんるのも、ほかのたいよりずつと多量たりようです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
私自身わたしじしんとしては、まさに一のコスモポリタンだとしんじてゐる。しかわたしは『一所不在しよふぢう』でない。あきらかに日本東京にほんとうきやう居住きよぢうしてゐる。また海外かいぐわい旅行りよかうしたことほとんどない。
側で聽いてゐるガラツ八の八五郎の方は、居住ゐずまゐを直したり、額を叩いたり、長んがいあごを撫で廻したり、話を聽く前からもう、一方ならぬ興奮です。