居住きょじゅう)” の例文
八畳足らずの一室に、親子六人が居住きょじゅうし、雨はり、月影は屋根を通して眺め得るこの生活にも、彼は十分満足していたものと思う。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
そして無住むじゅうどうようになっていたので、秀吉ひでよし呂宋兵衛るそんべえに、てんおか居住きょじゅうすることをゆるした。だが、南蛮寺をおまえにやるぞとはいわない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さて島では、その日のお昼すぎに、居住きょじゅうの用意がいちおうととのった。そこで探検隊は、本来の仕事につくことになった。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
海底都市の方は、まずその程度であったけれど、トロ族の居住きょじゅう地帯の方は、非常にひどい災害をうけた。そして大混乱はいつまでもつづき、それはだんだんと大きな不安のかげをひろげていった。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)