“丘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おか67.9%
をか14.1%
きゅう7.7%
2.6%
ヒル1.9%
1.3%
ヲカ1.3%
おおか0.6%
たけ0.6%
オカ0.6%
ヒルス0.6%
ムレ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奇麗きれいなすきとおった風がやってまいりました。まずこうのポプラをひるがえし、青の燕麦オートなみをたてそれからおかにのぼって来ました。
おきなぐさ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
其處そこ何者なにものかゞるに相違さうゐない、ひとか、魔性ましやうか、其樣そんことかんがへてられぬ、かく探險たんけん覺悟かくごしたので、そろ/\とをかくだつた。
曠野の一きゅうに、一の陣屋がある。いわゆる最前線部隊である。この小部隊は、点々と横に配されて、十二ヵ所の長距離に連っている。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
○やすみしゝ わが大君のあそばしゝ しゝの(病み猪の)うだき畏み、わが逃げのぼりしありのうへの榛の木の枝(榛が枝あせを)。あせを(記紀)
しかしわたしは翌日釈放され、修繕できた靴を受取り、フェア・ヘーヴンヒルでコケモモを満喫する時期に間にあうように森に帰った。
古い文学にある、「る」ということばからつけたもので、もちろん音で映丘えいきゅうと訓まれることは覚悟の上であった。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
甘橿アマカシヲカの鷺が落ちたら神の意思と信じると言ふ約束をたてゝ置いて鷺をおとし、又其を飛び立たせ、熊橿の葉を枯らしたり蘇らしたりして、神の意思を試してゐる。
やや二時間もたったと思うころ、あや目も知れないやみの中から、硫黄いおうたけの山頂——右肩をそびやかして、左をなで肩にした——が雲の産んだ鬼子のように、空中に現われ出る。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ワンニシテオカ不過スギズ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『郷土研究』一巻三九六頁に見た中国の蛇神トウビョウも蛇に似て短いとは、かかる畸形の一層烈しいのでなかろうか。インドのカーシャヒルス地方の迷信に、蟒蛇うわばみが人家にやどれば大富を致す。
鴛鴦ヲシ・をムレの雲・みなぎらふ水・山越ゆる鴨群アヂムラなど、時代が純粋な叙景詩を欲して居たら、直に其題材を捉へて歌ふ事の出来る能力を見せて居る。
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)