“丘陵”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
きゅうりょう56.5%
きうりよう17.4%
おか13.0%
きゆうりよう4.3%
をか4.3%
メサ4.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女のあらわな二の腕が、彼の肩にかかり、脈打つ胸の丘陵きゅうりょうが、彼の胸を暖め、個性的なほのかなる香気までも、彼の鼻をくすぐるのでした。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
わたしたちの前には底知そこしれぬ黒い森が横たわっていた。わたしたちをつつんでいる両側りょうがわ丘陵きゅうりょうもやはり深い森であった。
けだしこのあたりは難波津なにわづの昔からある丘陵きゅうりょう地帯で西向きの高台がここからずっと天王寺てんのうじの方へ続いている。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
きり何時いつしかうすらいでたのか、とほくのひく丘陵きうりよう樹木じゆもくかげ鉛色なまりいろそらにしてうつすりとえた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
大きな灰色の丘陵きうりようが、地平線に沿うてり上つてゐた。
丘陵きうりようのうへに白雲の棚びけるところもありぬすずしくなりて
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
丘陵おかの間を走ったり、入江のふちを走ったりしていると、一軒の家が星の下に見えました。二人はその戸を叩きました。
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
二人はその丘陵おかけあがって、生い茂った林の下をくぐってむこうふもとにおりましたが、そこは入江の岸になって、みちの下には水の白い池がありました。
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
かしの大樹に連なっている小径こみち——その向こうをだらだらと下った丘陵おかかげの一軒家、毎朝かれはそこから出てくるので、たけの低い要垣かなめがきを周囲に取りまわして
少女病 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
ところがまたこの博物館はくぶつかんのすぐそばにスカンセンといふ丘陵きゆうりようがあつて、それが野外博物館やがいはくぶつかんになつてをります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
數町すうちやうあひだ吾等われら首途かどで見送みおくつてれたが、つひに、ある丘陵をかふもとわかれ
それから、丘陵をか二つえ、一筋ひとすぢ清流ながれわたり、薄暗うすくら大深林だいしんりんあひだぎ、つひ眼界がんかいひらくるところ大佐たいさいへながめた。
この土地に特有な沈堆性ちんたいせい丘陵メサが甚だしい侵蝕作用のために、一見塔か寺院のような異形いぎょうの姿をして立っている。
『西遊記』の夢 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)