“張”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
42.5%
17.6%
はり16.0%
5.9%
ぱり5.6%
ちょう3.8%
ばり3.6%
はっ1.3%
チャン0.5%
とばり0.5%
はら0.5%
ばっ0.5%
はつ0.3%
はる0.3%
ちやう0.3%
ひろ0.3%
ぷく0.3%
みは0.3%
ヒロ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もう、半月はんつきもたちゃ、すいかだってめずらしくはない。いまならってもれるだろう。」と、主人しゅじんは、つけくわえていいました。
初夏の不思議 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かたつかんで、ぐいとった。そので、かおさかさにでた八五ろうは、もう一おびって、藤吉とうきち枝折戸しおりどうちきずりんだ。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
其處そこ風呂敷ふろしきひぢなりに引挾ひつぱさんだ、いろ淺黒あさぐろい、はりのある、きりゝとしたかほの、びん引緊ひきしめて、おたばこぼんはまためづらしい。……
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なわりの外に見物はぞろぞろ集まっている。わたしはこわごわ見回すと、数知れないひとみの光がわたしたちの上に集まっていた。
そう幾つも手が有りませんと、強情ッぱりばゝあだ……さ此方へ………お変りもございませんで……御難渋の事で、かねて承わって居りますが
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「待て待て、玉蘭——」と、ちょう総督は呼びとめて「ついでに、みなの杯へ、酒をついで廻るがいい。武松にも、もっとすすめてやれい」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
主人のは成田屋ばりで、どうかすると仮白を真似た後で、「成田屋」という声を自分で掛けた。それが出る時は主人の機嫌きげんの好い時であった。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
此方こっち只管ひたすら頼むと小さくなってけを云えば、船頭は何でも聞かぬと剛情をはって段々声が大きくなる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「さっき仲間がみんな送ってくれたけれど、あの中にチャンとネッドの姿が見えなかったように思うんだ、そうじゃなかったかい」
火星探険 (新字新仮名) / 海野十三(著)
出雲人いづもびとつくつた、幾重いくへにもまはす、屏風びようぶとばりるいよ。われ/\、あたらしく結婚けつこんしたものをつゝむために、幾重いくへかこひをつくつてあることよ。あゝ、その幾重いくへ屏風びようぶとばりよ。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
はらんと思ひ日夜工夫くふうなし居たりしが茲に甚兵衞は先頃より日雇ひようなどにやとはれし南茅場みなみかやば町の木村道庵きむらだうあんと云醫師あり獨身どくしんなれども大の吝嗇りんしよく者ゆゑ小金を持て居るよしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
前にも申した通り私は儀式の箱に入れられて小さくなるのを嫌う通りに、その通りに儀式ばっ横風おうふうな顔をして人を目下もくかに見下だすこともまた甚だ嫌いである。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
見付けしに相違さうゐなければ公邊おかみへ訴へ何處迄どこまでも黒白を分け申べしと片意地かたいぢはつて持參金を返濟へんさいせぬ工夫くふうをなすに忠八もそばより日頃又七樣下女に手を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
却説かくて八右衞門は彦三郎へ申含置ふくめおきたる通り名主の玄關にて強情がうじやうはる故是非無召連訴へと相成則ち口上書こうじやうがきを差出せり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
で、そこはまた拔目ぬけめのない所謂いはゆる政商せいしやうなどは莫大ばくだいもないかねけてちやう卓子たくしかこむ。そして、わざとける。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
その時も私の方から、御褒め申せば、もう何よりの御機嫌で、羽翅はがいひろげるように肩を高くなすって、御喜悦およろこびは鼻の先にも下唇にも明白ありあり見透みえすきましたのです。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
しもぷくれで——と申したら、皆様はよく下町型の美しい、少しばかりおきゃんな娘の様子を想像して下さることでしょう。
しかるが故に天地の万象に対して新しき眼をみはるを得るに至ったのである。彼の受けし苦難、彼の抱きし希望、これが彼の天然観を変えたのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
が花の 照りいまし が葉の ヒロりいますは 大君ろかも(同)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)