“見張”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みは65.2%
みはり26.1%
みはっ2.2%
みはる2.2%
ピケット2.2%
ポスト2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「わたしはここに見張みはっているから、はやくこのことを呂宋兵衛るそんべえさまに知らせてきておくれ。こんな役目やくめはおまえさんにかぎるのだから」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奴らは見張みはりをしていたのだ。生意気に「宮本だ」と、平常親よりおそれ、また敬っている自分へ、冷たく云い放ったときも、あの眼だ。
(新字新仮名) / 徳永直(著)
「エ、エ、何ですって? 大砲ですって?」それを聞くと警察署内の人々は一斉に目を見張みはった。
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
住職も非常に困って檀家だんか狩集かりあつめて見張みはるとなると、見ている前で、障子がめらめらと、燃える、ひゃあ、ととびついて消す間に、うつばりへ炎が絡む、ソレ、と云う内羽目板から火を吐出ふきだ
一寸怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
工場の要所々々に立てゝ置いた見張ピケットだった。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
ストウンとギブスンに見張ポストを譲って船橋ブリッジを降りると同時に彼は、個人的な、心持ちから、其の「変な船」の正体アイデンテテイを調べてみる気になった。
運命のSOS (新字新仮名) / 牧逸馬(著)