“ポスト”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
郵便函44.4%
哨所22.2%
精進期11.1%
見張11.1%
郵函11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と三吉は慰撫なだめるように言って、そこに泣倒れたお雪を助け起した。郵便函ポストは共同の掘井戸近くに在った。三吉は妻を連れて、その手紙を出しながら一緒にそこいらを歩いて来ようと思った。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
追手がかかるくらいだから国境の哨所ポストには、もう電話がいってることでしょうし、行けば、捕まるにきまってるでしょう。……捕まるとどうなるんです。
墓地展望亭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
うちの親爺は精進期ポストのあひだぢゆうに春蒔麦なら十五袋、きびの四袋、白麺麭の百個ぐらゐも貰ひましたかねえ。
ストウンとギブスンに見張ポストを譲って船橋ブリッジを降りると同時に彼は、個人的な、心持ちから、其の「変な船」の正体アイデンテテイを調べてみる気になった。
運命のSOS (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
三四郎は、此手紙を郵函ポストに入れるとき、ときを移さぬ美禰子の返事を予期よきしてゐた。所が折角の封書はたゞつたまゝである。それから美禰子に逢ふ機会は今日迄なかつた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)