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見張
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みはり
ふりがな文庫
“
見張
(
みはり
)” の例文
奴らは
見張
(
みはり
)
をしていたのだ。生意気に「宮本だ」と、平常親より
怖
(
おそ
)
れ、また敬っている自分へ、冷たく云い放ったときも、あの眼だ。
眼
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
祖母はその間に
厠
(
はばかり
)
へゆくふりをして、すっかり
家中
(
うちじゅう
)
を見てきた。外に
見張
(
みはり
)
が一人いるのが蔵の二階の窓から月の光りで見えた。
旧聞日本橋:20 西川小りん
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
怪塔ロケットがしずんだ海面は、あいかわらずわが駆逐艦隊によって、たいへんきびしい
見張
(
みはり
)
がつづけられていました。
怪塔王
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
思ひ出すには
閑靜
(
しづか
)
なる所がよきものなり因て
見張
(
みはり
)
を
附
(
つけ
)
るにより
明
(
あき
)
長屋
(
ながや
)
へ
到
(
いた
)
り
篤
(
とく
)
と考へ見よとて同心に
遠見
(
とほみ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それはなるべくそういうことをしないように
警護
(
けいご
)
の僧を付けてある。ところがその警護の僧が
訝
(
おか
)
しい。自分が
見張
(
みはり
)
をして居りながらなるべくそれを取らせるようにする。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
▼ もっと見る
『それ、
此
(
この
)
間
(
ま
)
に。』と
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
紀念塔
(
きねんたふ
)
を
擔
(
かつ
)
いで
走
(
はし
)
り
出
(
で
)
たので、
一同
(
いちどう
)
も
續
(
つゞ
)
いて
車外
(
しやぐわい
)
に
跳
(
をど
)
り
出
(
い
)
で、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は
見張
(
みはり
)
の
役
(
やく
)
、
私
(
わたくし
)
は
地
(
つち
)
を
掘
(
ほ
)
る、
水兵
(
すいへい
)
は
石
(
いし
)
を
轉
(
まろ
)
ばす、
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
無暗
(
むやみ
)
に
叫
(
さけ
)
ぶ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
関さんとソロ君がカンテラの青い光で顔を見合わした時、
見張
(
みはり
)
の土人が叫んだ。
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
敬太郎
(
けいたろう
)
は田口の速達便を受取って、すぐ小川町の停留所へ
見張
(
みはり
)
に出た冒険の第一節目から始めて、電車が江戸川の終点に着いた後の雨の中の立往生に至るまでの
顛末
(
てんまつ
)
を包まず打ち明けた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
猟夫
(
かりゅうど
)
を頼んで
見張
(
みはり
)
をしたが、何も見えないが、奇妙に夜に
入
(
い
)
るとただ
猟夫
(
かりゅうど
)
がつれている、犬ばかりには見えるものか、非常に吠えて廻ったとの事、この家に一人、子守娘が居て、その娘は
一寸怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
金持ちの
家
(
いへ
)
では
今年
(
こんねん
)
に限つて桑の葉が足りないのを不思議に思つてそれとなく見張りを付けて
居
(
を
)
りますと
見張
(
みはり
)
の者は
此
(
こ
)
の有様を見つけましてそつと
家
(
うち
)
へ知らせましたからそれと云ふので大勢で桑畠を
金銀の衣裳
(新字旧仮名)
/
夢野久作
(著)
停車場の出口に
見張
(
みはり
)
をしている巡査に、どこの宿がよかろうかときいて、古松屋というのに荷をおろす。山清路への案内を求むれば、「善さんとこ聞いて、来い、音さんどうだ」の末、ないという。
雪の武石峠
(新字新仮名)
/
別所梅之助
(著)
あやしき
見張
(
みはり
)
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
“見張”で始まる語句
見張台
見張員
見張番
見張役
見張小屋