“篤”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
とく52.8%
あつ42.2%
とっ1.8%
とっく1.4%
とつく0.9%
まめ0.5%
アツ0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“篤”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸16.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.2%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
で、一間ばかり飛びしさった米友は、提灯ちょうちんをかざして、その下りて来た武士たるものの様子をとくとながめました。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
いずれも、自分が立会ってとくと見定めたような話しぶり。実は斬合いという声を聞くと、戸を閉じてふるえていた連中。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
然し翁はみずから信ずることあつく、子を愛すること深く、神明しんめいに祈り、死を決して其子をす可く努めた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そういう風情を失わずに、何げなく保存するにはあつい信仰と繊細な心が必要なのだが、そういう心もいまは途絶えがちである。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
『うんにゃ、そうは行かねえ。実をいうと、俺にもまだとっくり腑に落ちねえ所がある。何うやら、あいつには情夫おとこがあるらしい』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「わたし共の方こそ、とっくりと一つ、聞いていただかなくてはなりません」
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
こう言われて七兵衛は、とっくりと考えてみる気になりました。暫く考えていたが、やがて仔細らしく、
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
左様そうすればとっくり寝物語にしてやろうと漸々ようようだましてわっちは一足先へ来たが、もう今に彼奴あいつめ来るにちげえねえ
仮令ば真底から厭にせよ記臆ものおぼえのある人間ひとの口から出せた言葉でござりまするか、親方様の手前お吉様の所思おもはくをも能くとつくりと考へて見て下され
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「来られては困りますけれど、きつと来ますよ。あんなのが毎晩々々来られてはたまりませんから、貴方本当に来ましたら、とつくり説諭して、もう来ないやうになすつて下さいよ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
常におぞましう思ひ下せる卜者ぼくしやにも問ひて、後には廻合めぐりあふべきも、今はなかなかふみ便たよりもあらじと教へられしを、筆持つはまめなる人なれば
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「……さいつとし、天の下のみまつりごとあらたまらむとせし頃は、アツしき病ひに煩ひで、今はのきはと見えたりしかど、誠ぬしが都よりのカヘさに、立ちよれるを引きとゞめて、衾手づからかいのけて、ありさまどもたづね聞き、今日こそ身のいたつきをも忘れたりけれ、と喜ばれしとぞ……」
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)