“アツ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:あつ
語句割合
33.3%
16.7%
16.7%
16.7%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぽつちりと目をあいて見𢌞す瞳に、まづアツしかゝる黒い巖の天井を意識した。次いで、氷になつた岩ドコ。兩脇に垂れさがる荒岩の壁。した/\と、岩傳イハヅタふ雫の音。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
ぽつちりと目をあいて見廻す瞳に、まづアツしかゝる黒い巌の天井を意識した。次いで、氷になつた岩牀イハドコ。両脇に垂れさがる荒石の壁。した/\と、岩伝イハヅタシヅクの音。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
撫るより打つは、めぐみの力入り アツかる父のたなうらと 知れ﹅
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
アツしき病ひに煩ひで、今はのきはと見えたりしかど、誠ぬしが都よりのカヘさに、立ちよれるを引きとゞめて、衾手づからかいのけて、ありさまどもたづね聞き
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
雲山烟水実ニ双美ノ地ヲ占メ、雪花風月、優ニ四時ノ勝ヲアツム。是ヲ東京上野公園トナス。其ノ勝景ハ既ニ多ク得ル事難シ。況ヤ此ノ盛都紅塵ノ中ニ在ツテ此ノ秀霊ノ境ヲ具フ。
上野 (新字新仮名) / 永井荷風(著)