“あっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アッ
語句割合
16.7%
16.7%
11.1%
11.1%
9.7%
9.7%
5.6%
4.2%
4.2%
叫喚1.4%
(他:7)9.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不図見ると、あっ此処ここにも、はりの上に頭は見えぬが、大きなものがどうからした波うって居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
俺は必死になって、その障子を少し引きあけた、そうして清三が蹲っている前の方を見る事が出来た。その刹那、俺はもう少しであっと叫ぶところであった。
彼が殺したか (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
そのとき烈しい香料の匂いが、溝の臭気をあっしながら、ふうわりとうすもののように漂いながら匂っていることをかんじた。
幻影の都市 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「マアどうしたのだろう!」校長は喫驚びっくりすると共に、何とも言い難き苦悩が胸をあっして来た。心も空に、気が気ではない。倉蔵は門を開けながら
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
専門の学者にあっては活用し得ざる智識また必要ならんも、普通教育に於てはしからず、世間往々学者の常識欠乏せるを言う。
教育の最大目的 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
早晩予も形体は無きに至るも、一双の霊魂は永く斗満の地上にあって、其さかんなるを見てたのしまん事を祈る。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
何だか水晶すいしょうたま香水こうすいあっためて、てのひらにぎってみたような心持ちがした。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「今夜は少しあったかいようだね。おだやかで好い御正月だ」と云った。飯を済まして煙草たばこを一本吸う段になって、突然、
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
凉炉と膳との蔭に土鍋が置いてあって共に飯匕しゃもじが添えて有るのを見れば其処らに飯桶おはちの見えぬのも道理である。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「これまでわずらったことがあっても今度のように元気のないことはえが、矢張やっぱり長くないしるしであるらしい」
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
藻西太郎にあって見んとはもとより余の願う所ろ何かは以て躊躇ためらき、早速目科に従いて又もや此家を走りいでたり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
「それじゃちょいとあって来てからそれからこの間の復讐かたきうちだ、覚悟をしてお置きなさい」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ことに老人の傷処きずしょあらため見ればのどを一突にて深く刺れ「あっ」とも云わずに死せしとこそ思わるれ
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
矢や銃弾もあたらばこそ、轟然ごうぜん一射、銃声の、雲を破りて響くと同時に、尉官はあっと叫ぶと見えし、お通がまげを両手につかみて、両々動かざるもの十分時
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大槻おおつきせがれなども内々見舞に来て、官軍と賊軍と塾の中で混りあって、朝敵藩の病人を看病して居ながら、何も風波ふうはもなければ苦味にがみもない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
お富は朋輩の中でもお秀とは能く気のあっ親密したしい方であるからで。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
う/\云う浪風なみかぜで、斯う云う目にあった、しおかぶって着物が濡れたと云うと、宿の内儀かみさんが
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
以来新入生にあっ仮初かりそめにも左様さような事を云うと、乃公は他人の事とは思わぬぞ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
赤児に乳房をふくませ、悄然しょうぜんとして、乳をのませていたのである、この客平常つね威張屋いばりやだが余程臆病だと見え、叫喚あっと云ってふるえ出し
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
叫喚あっと云って立上たちあが胖響ものおとに、女も眼をさまして起上おきあがると見る間に、一人は消えて一人は残り、何におどろいておきたのかときか
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
その手を二本ともダラリとブラ下げたまま……口をポカンと開いたまま正木博士と向き合って、大きな眼をき出していたように思う、恐らく「あっ」という文字をそのままの恰好で……。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その一つは私が大変赤い着物を着て松茸がりに山に行った、香り高い茸がゾクゾクと出て居るので段々彼方あっちへ彼方へと行くと小川に松の木の橋がかかって居た、私が渡り終えてフット振向とそれは大蛇でノタノタと草をないで私とはあべこべの方へ這って行く
悲しめる心 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
一同は愕然あっと驚いた。最もおどろいた——或いはそう見えた——のが為吉であった。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
あっちゃん、あなた、どうしたの、そんな大きな声をして。……ママに御用があるなら、いってみてちょうだい。もうすこし、しずかにね」
あっちゃんのやつ、どうしたんだろうなア」
「これ、飲みなちゃいね、あったかくなるからさ」
日本一の色男になったつもりでうちへ帰っても胸がドキドキして眼の中があっつうなります。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
誠に冥土めいどの人にあったような気がして、ソレカラいろ/\な話をきいて、清水と一緒になったと云うことも分れば何もわかっ仕舞しまった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)