“あい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アイ
語句割合
27.0%
21.2%
16.6%
16.0%
12.3%
0.9%
0.9%
0.8%
0.8%
0.3%
0.2%
彼女0.2%
0.2%
0.2%
安居0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
相伴0.2%
0.2%
0.2%
適合0.2%
間隔0.2%
間鴨0.2%
阿唯0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
𩼳0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あいを人工的に合成する法が出来て以来、人造藍の需要が増すにつれて天然藍の産額が減ずる傾向をもっているのは著しい現象である。
話の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
早稻田わせだたものは早稻田わせだあいし。大學だいがくたものは大學だいがくあいするのは當然たうぜんで、諸君しよくんかなら其出身そのしゆつしん學校がくかうあいほこらるゝでしよう。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
○物理の要するところ、人と教とは人間の幸福において互にあい連結するをもって、これを担当すべき人の督理とくりに多少相従わざるを得ず。
あいたにを、わずか二つ三つの羽ばたきでさっとくるなり、投げあげられた棒切れを、パクリとくわえて、かれのそばまで降りてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
アア、そうそう、この犯罪には星田さんもかかりあいがあったのでしたね。その『完全な犯罪パーフェクト・クライム』っていう合言葉みたいなものは、一体何を
おのれにまさりて物しれる人は高きいやしきを選ばず常にあい見て事尋ねとひ、あるは物語をきかまほしくおもふを、けふはこの頃にはめづらしく日影あたたかに久堅ひさかたの空晴渡りてのどかなれば
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
まわりにいた諸洞しょどうの蛮将たちは、何か口々に騒いで、孟獲を抱きとめ、董荼奴のために、あいを乞うことしきりであった。だが
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あい※。」かすかなかすかな声が遠くの遠くから聞えました。一郎はそっちへかけ出しました。そして泣きながら何べんも「楢夫ぉ、楢夫ぉ。」と叫びました。
ひかりの素足 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
前があい膝頭ひざがしらが少し出ていても合そうとも仕ない、見ると逆上のぼせて顔を赤くして眼は涙に潤み、しきりに啜泣をている。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
たゞ、和蘭陀オランダの貴公子の、先刻さっきから娘に通はすあいたたへた目の美しさ。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
乳母 はい/\、だまりまする、でもな、わらはいではをられませぬ、くのをめて、「あい」とはッしゃったとおもふと。
これ、おにゃったがぢゃうならば、あいや。さうでなくばいなや。たった一言ひとこと二言ふたこと此身このみ生死しゃうしきまるのぢや。
彼女あいの事じゃ、わたしも実に困いましたよ。銭はつかう、せがれとけんかまでする、そのあげくにゃ鬼婆おにばばのごと言わるる、得のいかン媳御よめごじゃってな、山木さん——。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
そいばかいか彼女あいが死んだと聞いたから、弔儀くやみに田崎をやって、生花はなをなあ、やったと思いなさい。礼どころか——突っ返して来申きもした。失礼じゃごあはんか、なあ山木さん
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
右の溌猴わるざるは、心さわがしく、性急だから、人さきにあいに出掛けて、ひとつ蛇の目を取巻くのに、たびかさなるに従って、自然とおなじ顔が集るが、星座のこの分野に当っては
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
思うに、近親の者たちが、連れあいを失ったこの老父に、更に息子の仕えている藩の大変を知らせては、余りにも傷ましいと考えて、秘していたのかもわからない。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
籐椅子に身をうづめた光代はこれ等の会話を聴きながら黙つて深い瞳をぢつと山あいの闇に凝らしてゐた。彼女は身動きもしなかつた。いや、さう言ふのは適当ではない。
水と砂 (新字旧仮名) / 神西清(著)
云へ御殿場迄ごてんばまで旦那殿だんなどの讓合ゆづりあう中何時か我家のおもてへ來りしが日は西山へ入て薄暗うすくらければ外より是お里遠州ゑんしうの兄が來たと云にお里はあいと云出る此家のかまへ昔は然るべき百姓とも云るれど今はかべおちほねあらはかや軒端のきばかたむきてはしらから蔦葛つたかづら糸瓜へちまの花のみだ住荒すみあらしたるしづが家に娘のお里は十七歳縹致きりやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これを漢字に当てめると『あい』ともなれば『あい』ともなる。『あい』ともなれば『あい』ともなる。そうかと思うと『あい』ともなる。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
……わたし身邊しんぺんには、あいにくそんな新造しんぞないが、とにかく、ふくろにして不氣味ぶきみがる。がふくろのこゑは、そんな生優なまやさしいものではない。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
誘って、夕刻から相伴あいをしに来てくれ、語り残したこともあるで
ボニン島物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
三四郎は革鞄かばんかさを片手に持つた儘、あいた手で例のふる帽子を取つて、たゞ一言ひとこと
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
時々、胸襟きょうきんを開いて話をしては馬鹿を見る、度々「お前もか」というような目にあいて、失望することが多い。要するに吾々日本人は、人格なるものを認知し得ないのではなかろうか。
人格を認知せざる国民 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
その汚点しみまさしく血痕だったのです。極めて稀薄だけれど、血で附着した手型に相違なく、殊にそれは、事件の発見以来その家に出入した何人だれの手にも適合あいません。
間隔あいは相当へだたっていたが、高原の空気は澄み返り、雑音がまじらないためでもあろう、粒立って声が聞こえて来た。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
手を叩いて女中を呼び、「おいねえさん、銚子ちょうしの代りを……熱く頼むよ。それから間鴨あいをもう二人前、雑物ぞうもつを交ぜてね」
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
この家に若き男もあらざれば兄さんとはわれの事なるべし。小娘の声にて阿唯あいといらえしたる後は何の話もなくただ玉蜀黍をむく音のみはらはらと響きたり。
旅の旅の旅 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
これを漢字に当てめると『あい』ともなれば『あい』ともなる。『あい』ともなれば『あい』ともなる。そうかと思うと『あい』ともなる。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あいたら勝手に飽くさ。』と私は笑つた。
我等の一団と彼 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
かへされて、あいだれの
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
これを漢字に当てめると『あい』ともなれば『あい』ともなる。『あい』ともなれば『あい』ともなる。そうかと思うと『あい』ともなる。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
小鰺こあじだの、𩼳あいだの、「おせんころし」という鯛のような形をした、せいぜい五、六センチほどの小魚などは、いちいち料理する手間が惜しまれるほどのチビ魚だが
瀬戸内の小魚たち (新字新仮名) / 壺井栄(著)