“安居”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あんご66.7%
あんきよ13.3%
あい6.7%
あぐら6.7%
あんきょ6.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武者なんか、人生の正面側に向ってはいるが、この頃は大分お安居あんごで、のんきに眺めて「フムなかなかよい」という工合。
平和にかつした頭は、とうてい安んずべからざるところにも、強いて安居あんごせんとするものである。
水害雑録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
挂塔けいとうゆるされたのが、去年の霜月であったから、安居あんごはまだ半年に及んだばかりであったけれども、惟念の念頭からは、諸々もろもろの妄念が、洗わるるごとくに消えて行った。
仇討三態 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
私は試みに柚の実の一つをとつて机の下に押し隠してみた。すると、残された実の一つは、初めて本然の姿を取り回したらしく、自らが小さな精霊ででもあるかのやうに、寂然として安居あんごしてゐる。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
この拳骨和尚がまだ若い時分に、越前の永平寺に安居あんごしていました。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
おもふにがごとき賤農せんのうもかゝるめでたき 御代みよに生れたればこそ安居あんきよしてかゝる筆もとるなれ。
おもふにがごとき賤農せんのうもかゝるめでたき 御代みよに生れたればこそ安居あんきよしてかゝる筆もとるなれ。
さればとて雪国にうまるもの幼稚をさなきより雪中に成長するゆゑ、蓼中たでのなかむしからきをしらざるがごとく雪を雪ともおもはざるは、暖地だんち安居あんきよあぢはへざるゆゑ也。
夢見でも悪かったのか。めて安居あぐらしていたが、不きげんだった。またひどく青白い。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三人留まる久しくして、帝これをりたまい、今後再びきたなかれ、我安居あんきょす、心づかいすなとおおす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)