“羽蟻”の読み方と例文
読み方割合
はあり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つくづく見れば羽蟻はありの形して、それよりもややおおいなる、身はただ五彩の色を帯びて青みがちにかがやきたる、うつくしさいわむ方なし。
竜潭譚 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
蔓草は壁に沿ってのきまで這上り、唐館は蜻蛉とんぼ羽蟻はありの巣になっていると見えて、支那窓からばったや蜻蛉がいくつも出たり入ったりしている。
紫色の紋のある美しいちょうが五、六羽、蜂が二種類、金亀子こがねむしのような甲虫こうちゅうが一種、そのほかに、大きな山蟻やまあり羽蟻はありもいる。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)