“毛虫”のいろいろな読み方と例文
旧字:毛蟲
読み方割合
けむし70.0%
もうちゅう20.0%
けっとうばば10.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きつねだとか、頬白ほゝじろだとか、山雀やまがらだとか、鮟鱇あんかうだとかさばだとか、うぢだとか、毛虫けむしだとか、くさだとか
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
われ毛虫けむしたりし時、みにくかりき。吾、てふとなりてへばひとうつくしとむ。人の美しと云ふ吾は、そのかみの醜かりし毛虫ぞや。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
こう考えて来ると、閑山いても立ってもいられないのでふだんは毛虫けむしのようにきらっている岡っ引きのところへ、鎧櫃の取りもどし方を頼みに来たのだ。文次は黙って聞いている。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
彼はそこを歩きながら、みちへさし出た薔薇の枝に毛虫けむしを一匹発見した。
保吉の手帳から (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ゑて毛虫けむし嗟歎なげかひのほろほろてうよ。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
もし、小児より出ずるところの毛虫もうちゅうは、これと全くその種類を異にすというものあらば、よろしく二者を比較して検察すべし。
妖怪学 (新字新仮名) / 井上円了(著)
支那にも千疋猴あった例、程伯淳、山に遊んで猴一疋も見えず、山僧より〈晏元献南に来て獼猴野に満つ〉と聞き、戯れに一絶をつくって曰く、〈聞説きくならく獼猴性すこぶるさとし、相車来ればすなわち満山に迎う、騾にむちうちてここに到れば何ぞかつて見ん、始めて覚る毛虫もうちゅうにもまた世情〉。
しかるに、毛虫もうちゅうを抜きて病気を療する法は、ひとり小児のかん病に限らず、虫歯を治するにこの法を用うるものあり、また、諸病を医するに、この法を唱うるものあり。
妖怪学 (新字新仮名) / 井上円了(著)
いつも何か大した相談事をしているように、きっちり集まっている町の家々の屋根には、赤い瓦が微かに光り、遠いところから毛虫けっとうばばのような汽車が来てはまた出て行く。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)