“日盛”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひざかり55.8%
ひざか44.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三日目の日盛ひざかりに、彼は書斎の中から、ぎらぎらする空の色を見詰めて、上から吐き下すほのおの息をいだ時に、非常に恐ろしくなった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いまにも胴中から裂けそうで、串戯じょうだんどころか、その時は、合掌に胸をめて、真蒼まっさおになって、日盛ひざかり蚯蚓みみずでのびた。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
両達の依田よだ学海翁が、ある夏土用の日盛ひざかりの事……生平きびらの揚羽蝶の漆紋に、はかま着用、大刀がわりの杖を片手に
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
日盛ひざかりにひつそりとしてれたのが、しみせみこゑばかり、微風かぜもないのに、すそひるがへして
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
明眸めいぼうの左右に樹立こだちが分れて、一条ひとすじ大道だいどう、炎天のもとひらけつゝ、日盛ひざかりの町の大路おおじが望まれて
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
乞食こじきは、きたならしいふうをして、だれもとおらない、日盛ひざかりごろを往来おうらいうえあるいていたのです。
長ぐつの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あるなつ日盛ひざかりに、二人ふたりして、なが竿さをのさきへ菓子袋くわしぶくろくゝけて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
と、いって、おかあさんは、あのみちあつ日盛ひざかりにとお人々ひとびとをかぞえあげました。
牛をつないだ椿の木 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
日盛ひざかりごろで、あたりは、しんとして、つよなつ日光にっこうが、や、くさうえにきらきらときらめいているばかりでした。
泣きんぼうの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
門野かどのさん。僕は一寸ちよつと職業をさがしてる」と云ふや否や、とり打帽をかぶつて、かささずに日盛ひざかりのおもてへ飛び出した。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)