“逆児”の読み方と例文
読み方割合
さかご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
従来これまでに無い難産なんざんで、産のが附いてから三日目みつかめ正午まひる、陰暦六月の暑い日盛ひざかりにひど逆児さかごで生れたのがあきらと云ふおそろしい重瞳ぢゆうどうの児であつた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
が、幸子は世間の眼を恐れて自分達は決して病院に近づかず、見舞の電話一つ懸けるのではなかったが、入院の翌日、夜更よふけにそっとお春が来て、胎児が逆児さかごになっているむねを告げた。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)