“逆落”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかおと88.2%
さかお8.8%
さかおとし2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それから取っ組み合いが始まったが、恐ろしく強い野郎で、その上匕首あいくちを持ってやがる。切尖きっさきけるはずみに、鼠坂ねずみざか逆落さかおとしだ」
と、ゆくてにまたあらわれた巽小文治たつみこぶんじ朱柄あかえやりをしごいて、燕作を見るやいな、えいッと逆落さかおとしに突っかける。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あなすさまじ、と貫一は身毛みのけ弥竪よだちて、すがれる枝を放ちかねつつ、看れば、くさむらの底に秋蛇しゆうだの行くに似たるこみち有りて、ほとほと逆落さかおとし懸崖けんがいくだるべし。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)