“叢”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
くさむら69.1%
むら20.0%
むらが5.0%
そう2.3%
くさ0.9%
クサムラ0.9%
あつ0.5%
しげ0.5%
むれ0.5%
やぶ0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“叢”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語32.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.4%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行2.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
車について野原を行く時にも、風そよぐ運河の岸のくさむらに並んでねころぶときにも、きまって、これをささやくのでした。
また高い天蓋の隙間から幾つもの偶然を貫いて陰濕なくさむらへ屆いて來る木洩こもは掌のやうな小宇宙を寫し出した。
闇への書 (旧字旧仮名) / 梶井基次郎(著)
すると、北岸の一むらの林から、真っ白な水煙を蹴立って、乱軍の中をわき目もふらず直線に対岸へ上がって行った一隊がある。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
市九郎は、街道に沿うて生えている、一むらの丸葉柳の下に身を隠しながら、夫婦の近づくのを、おもむろに待っていた。
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)
園を過ぎて菜圃さいほると、そのかたわら竹藪たけやぶがあって、たけのこむらがり生じていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
高いところに樫の若葉、要の葉、桜、楓、地面に山吹や野茨がむらがり出て緑のヷァリエーションをつくる。
わが五月 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
たしか博文館はくぶんくわんはつ行のせう理科りくわそう書の一さつだつたかとおもふ。
花一そう、にしき一団、目もあやに、立ちたる人の腰帯シェルペ、坐りたる人の帽のひもなどを
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)
萩とかや野茨のいばらばかりのくさの中に、寿命じゅみょうを尽くして枯れ朽ちた大木を混ぜて、発育のいい大葉柏がまばらに散在していた。
熊の出る開墾地 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
森の木をったり、くさを刈ったりしたので、隠れ家を奪われたと見えて、幾匹かの狸が伝法院の院代をしている人の家の縁の下に隠れて、そろそろ持前もちまえ悪戯わるさを始めました。
寺内の奇人団 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
足もとに一本、おなじ花の咲いてゐるのを見つけた郎女は、膝をクサムラについて、ぢつと眺め入つた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
クサムラの古代日本ニホンの よろしさ——。
「古代感愛集」読後 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
斯うなると、世間の注目は私一身にあつまっているような気がして、何だか嬉しくて嬉しくてたまらないが、一方に於ては此評判をおとしては大変という心配も起って来た。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
すると、こんもり繁った菩提樹の木のあいだの、すぐりや接骨木にわとこ莢叢がまずみやライラックのしげみの中から、忽然こつぜんとして、古ぼけて、まるで残骸のようになった緑色の四阿あずまやが現われた。
そこには夏服を着た子供が、強い光線の反射のやうに、止所とめどなしに緑のむれの前を飛び上がつたり又落ちたりしてゐる。
老人 (新字旧仮名) / ライネル・マリア・リルケ(著)
それから焼け残つた立木もあり、茨のやぶもある! 聴かされたとほり寸分の違ひもない。