“止所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とめど71.4%
ししょ14.3%
とめどころ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女の顔を伝わって、涙が止所とめどもなく流れる。とうとう女は声を立てた。その時病人が動いた。女は急いでハンカチイフでほおいた。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
長子こんあざな止所ししょが家を嗣いだ。号は厚朴軒こうぼくけんである。艮の子成器せいきは陸軍砲兵大尉である。成器さんは下総国市川町いちかわまちに住んでいて、厚朴軒さんもその家にいる。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
其夜そのよ詩集ししふなどいだして読みしは、われながら止所とめどころのなき移気うつりぎや、それ其夜そのよの夢だけにて、翌朝よくあさはまた他事ほかのこと心移こゝろうつりて、わすれて年月としつきたりしが、うめの花のくを見ては毎年まいとし
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)