“ししょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
四書23.1%
死所23.1%
子初7.7%
師匠7.7%
指書7.7%
止所7.7%
死處7.7%
詩書7.7%
𨀥跙7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こゝの所は徳川将軍家のお儒者林大學頭様の仮声こわいろを使わんければならない所でございますが、四書ししょ素読そどくもいたした事のない無学文盲のわたくしには、所詮お解りになるようには申上げられませんが
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
早く打たないかっ……同じ死所ししょを選ぶなら、村の奴らや、敵の手にかかるより、僧でもあるし、武士の情けもわきまえていそうな貴様に——と思って体を授けたのがおのれの誤りだった
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
恩義もあるし、同宗のよしみもあるし、などと口のなかで繰り返している。それを見て、侍将じしょうのひとり劉巴りゅうはあざな子初ししょというものが
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「お師匠ししょさんは風邪を引いて寝ていますよ。お前さんはどなたで……」
半七捕物帳:54 唐人飴 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
もしこの孫六のやすりを手がけるきょうまですすんだならば彼こそはその箱の中の指書ししょを見て、ひいてはそれより、二刀の柄から水火秘文状を掘り出しても差支えのない人物であることを自証じしょうするものだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
長子こんあざな止所ししょが家を嗣いだ。号は厚朴軒こうぼくけんである。艮の子成器せいきは陸軍砲兵大尉である。成器さんは下総国市川町いちかわまちに住んでいて、厚朴軒さんもその家にいる。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
これを死處ししょとする覚悟に二つはないぞ、わかるか信次
死処 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
祖宗そそう富貴ふうき詩書ししょの中より来たる、祖宗の家業は勤倹の中より来たる」と。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
ここを以て周遊の念、勃々然ぼつぼつぜんとして心胸の間を往来し、しか呻吟しんぎん𨀥跙ししょすること、けだしまた年あり。幸いにして今貴国の大軍艦、しょうを連ねて来り、我が港口に泊し、日たるすでに久し。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)