“しょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ショ
語句割合
背負46.4%
11.1%
6.3%
6.0%
4.8%
4.1%
4.1%
師匠2.9%
脊負2.6%
2.4%
1.9%
1.2%
1.0%
0.5%
0.5%
0.5%
0.2%
ヶ処0.2%
仕様0.2%
0.2%
0.2%
悄乎0.2%
悄気0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしそれにしても刃物は剣呑けんのんだから仲見世なかみせへ行っておもちゃの空気銃を買って来て背負しょってあるくがよかろう。愛嬌あいきょうがあっていい。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「君、君、今日は井口君がしょげている。彼処あすこ最早もうソロ/\小競合の始まる時分だ。何しろ中川夫人が軍師についているからね」
髪の毛 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
先棒さきぼううしろとのこえは、まさに一しょであった。駕籠かご地上ちじょうにおろされると同時どうじに、いけめんした右手みぎてたれは、さっとばかりにはねげられた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
卒然としてこのしょのみを読めば、王に理ありて帝に理なく、帝にじょう無くして王に情あるが如く、祖霊も民意も、帝を去り王に就くきを覚ゆ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ありますとも、其処そこが臨機応変、仏教のいわゆる、「しょ」に適する方法に於いて原則を実地に応用しなければなりません。
慈悲 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
随って手洗いしょが一番群集するので、喜兵衛は思附いて浅草の観音を初め深川ふかがわの不動や神田かんだの明神や柳島の妙見や
自己が自己に自然な因果を発展させながら、その因果の重みを脊中せなかしょって、高い絶壁の端まで押し出された様な心持であった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「初めての晩、小花姐さんが芸事のお師匠しょさんだって云ったでしょ、あのときあたし絵をお描きになるんじゃないかって思いました」
扇野 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
お島は夜を待つまもなく、小僧の順吉に脊負しょいださせた蒲団ふとんに替えた、すこしばかりの金のうちから、いくらか取出してそれを渡した。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
と冷やかし笑いをして見せたら、試験官の奴、しょっぱいつらをして睨み付けたと思うと、プリプリして出て行きおった。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「里のしょあけのほだされやすくたれにひとふでかりのって、そのかりいので、へっへ、ぶつりとね、へえ、雷門の糸が——どうも嫌な顔をしましてな」
助五郎余罪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
幸子がしょげているのを見ると、そんなに悲観なさらないでもよい、丹生夫人はかく、私は今後もお世話するつもりでおりますなどと云ってくれたが、なお余談として例の眼の縁が話題に出
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
すべて汝らのやからに属するものことごとく来たってわが呪いに名をしょせよ。わしは今わしの魂魄こんぱく永劫えいごうに汝らの手に渡すぞ。おゝ清盛よ。奈落ならくの底で待っているぞ。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
器を以て養うに朱砂を以てすれば体ことごとく赤し、食うところ七斤に満ちて、始めくこと万しょにして女の支体に点ずれば、終年滅せず、ただ房室の事あればすなわち滅す(宮女を守る)。
ややもすれば喧嘩口論をしてひしめくによって、その父、なにとぞしてこれらが仲を一味させたいといろいろたくめども、しょうずるようもなかったが、あるとき児ども一処いっしょに集まりいたとき
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しょっぱい涙が、口の中へ流れ込んだ。
白髪鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
三丰かつて武当のしょ巌壑がんがくあそび、このやま異日必ずおおいおこらんといいしもの、実となってこゝに現じたる也。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一日いちじつ東角門とうかくもんに坐して、侍読じどく太常卿たいじょうけい黄子澄こうしちょうというものに、諸王驕慢きょうまんの状を告げ、しょ叔父しゅくふ各大封重兵ちょうへいを擁し、叔父の尊きをたのみて傲然ごうぜんとして予に臨む、行末ゆくすえの事も如何いかがあるべきや、これに処し
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「ヘイ、もういっヶ処しょやって見て、そうして帰りましょう。」
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
仕様しょんねえ、畜生だな」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
しょよ、庶よ。つつがないか。わが身も無事ではいるが、弟の康は亡くなってしもうたし、孤独の侘しさといってはない。そこへまた、曹丞相の命で、わが身は許都へさし立てられた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「んだって、こうでもしなかったら、浅川のしょぽね直るかな」と笑った。「それに、彼奴あいつ等からはモットひどいめに合わされてるから、これで当り前だべよ!」
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
やっこ悄乎しょげて指をむ。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
石も、折箱おりばこふた撥飛はねとばして、笊を開けた。「御免よ。」「御免なさいよ。」と、雀の方より、こっちが顔を見合わせて、悄気しょげつつ座敷へ引込ひっこんだ。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
道太は少ししょげていたが、お絹がこの間花に勝っただけおごると言うので、やがて四人づれで、このごろ披露の手拭をつけられた山の裾の新らしい貸席へ飯を食べに行った。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
わしは又云う。自力往生というのは念仏の他の雑行をもって願いをたてるというからそこで自力といわれるのである。従って善導のしょには上尽百年じょうじんひゃくねん下至一日七日一心専念げしいちじつしちじついっしんせんねん弥陀名号みだみょうごう
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
私はみすごしに、だんだんしょげたようになって私の言葉を聞いていらっしゃる頭の君を見透しながら、更らにすげなく言い続けていた。……
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
これは他山がいまだ仕途にかなかった時、元秀がその貧を知って、しょを受けずしてねんごろに治療した時からのまじわりである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
日に焼けたるパナマ帽子、背広の服、落着おちつきのある人体じんていなり。風呂敷包をはすしょい、脚絆草鞋穿きゃはんわらじばきステッキづくりの洋傘こうもりをついて、鐘楼の下に出づ。打仰ぎ鐘を眺め
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
また大学にては法科の講筵をよそにして、歴史文学に心を寄せ、ようやくしょむ境にりぬ。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
手前てまへぞんじをりまするは是限これぎり。内祝言ないしうげん乳母うば承知しょうちはず何事なにごとにまれ、われら不埓ふらち御檢斷ごけんだんあそばれうならば、餘命よめい幾何いくばくもなき老骨らうこつ如何いか御嚴刑ごげんけいにもしょせられませう。
しょっぱい——な)
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
たれか我がしょかしめしぞ
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)