“驕慢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうまん75.2%
けうまん14.9%
おごり2.0%
ほこり2.0%
プライド2.0%
きやうまん1.0%
きようまん1.0%
けふまん1.0%
たかぶり1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(再び怪体なる驕慢きょうまんの微笑)その上にもう悪蛇は血の汁も出なくなって、皮ばかりにひしゃげた首をあすこの石の間に垂れているわ。
道成寺(一幕劇) (新字新仮名) / 郡虎彦(著)
あかねさすひたひ薔薇ばらの花、さげすまれたをんな憤怒いきどほりあかねさすひたひ薔薇ばらの花、おまへの驕慢けうまん祕密ひみつをお話し、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
甘えるような驕慢おごりと、放縦な情欲とが、次第に無恥な自分を、お増の前にも突きつけるようになった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
彼らが驕慢ほこりの気の臭さを鉄囲山外てついさんげつかんで捨てよ、彼らのこうべを地につかしめよ、無慈悲の斧の刃味のよさを彼らが胸に試みよ、惨酷ざんこくの矛、瞋恚しんいの剣の刃糞はくそと彼らをなしくれよ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
許りでなく、猫が鼠をなぶる如く敗者の感情を弄ばうとする、荒んだ恋の驕慢プライドは、モ一度清子をして自分の前に泣かせて見たい様な希望さへも心の底にはらんだ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
驕慢きやうまんゆる天日てんじつ
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
一二五頁「花冠」は詩人が黄昏たそがれの途上にたたずみて、「活動」、「楽欲」、「驕慢きようまん」のくにに漂遊して、今や帰りきたれる幾多の「想」と相語るに擬したり。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
それに比べると掛り人の喜八郎は、色の淺黒い四角な顏で、何んとなく遊び馴れた人によくある、狡るさと、皮肉さと、人を喰つた驕慢けふまんさがあります。
せずれざる驕慢たかぶり
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)