“プライド”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
誇31.3%
矜持12.5%
驕慢12.5%
傲慢6.3%
我6.3%
矜恃6.3%
自尊心6.3%
衿持6.3%
誇り6.3%
誇負6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は、自分の右の手首に入れてゐるそれと、寸分違はぬ時計を、大尉の眼に突き付けて大尉の誇(プライド)を叩き潰してやりたかつた。が、大尉に何の罪があらう。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
横柄(おうへい)な口のききかたがまずわかいかれの矜持(プライド)を傷つけた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
それ許りでなく、猫が鼠を嬲(なぶ)る如く敗者の感情を弄ばうとする、荒んだ戀の驕慢(プライド)は、も一度清子をして自分の前に泣かせて見たい樣な希望さへも心の底に孕んだ。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
ダンテは自分の罪は傲慢(プライド)と羨望(エンヸイ)とに在ると云つたと聞く。余の罪も亦傲慢(プライド)と羨望(エンヸイ)とにあるらしい。力に於てダンテに似ずして罪に於いてダンテに似るは余の悲哀である。
三太郎の日記 第一 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
逆(さか)しまに天国を辞して奈落の暗きに落つるセータンの耳を切る地獄の風は我(プライド)! 我(プライド)! と叫ぶ。——藤尾は俯向(うつむき)ながら下唇を噛(か)んだ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
笹村はお銀の口から、これまでにもおりおりそんなことを聞かされたが、そう言うお銀にはお銀自身の矜恃(プライド)がないこともなかった。
黴 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「こんな生活なんて、大抵自尊心(プライド)のない、無教育の女がやることですけれど、貴女は不思議ですわね。専門教育をお受けになったくせに、よくこんな寄生虫的な生活がお出来になるのですね。」
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
到底勝てない戦(いくさ)であったが、淀君や秀頼の衿持(プライド)が強いのと幸村、盛親、基次、直之などが、いずれも剛直の士で、徳川の世に生きて、かがまっているよりも
大阪夏之陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
そしてここの印度人たちに対してはさすがに英国貴族としての誇り(プライド)なり威儀なりを持して接しているようではあったが、それも別段にわざとらしいところもなく初対面ながら私に対する態度なぞは
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
国としての誇負(プライド)、いづくにかある。人種としての尊大、何(いづ)くにかある。民としての栄誉、何くにかある。適(たまた)ま大声疾呼して、国を誇り民を負(たの)むものあれど、彼等は耳を閉ぢて之を聞かざるなり。
漫罵 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)