“誇負”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こふ66.7%
プライド33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嗚呼人よ、東海君子国の世界に誇負こふする所以ゆゑんの者は、一に鮮血を怒涛に洗ひ、死屍を戦雲原頭にさらして、汚塵をぢん濛々もうもうの中に功を奏する戦術の巧妙によるか。
渋民村より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
後世のいわゆる「万鍾ばんしょう我において何をか加えん」の気骨も、炯々たるその眼光も、痩浪人やせろうにんいたずらなる誇負こふから離れて、既に堂々たる一家の風格を備えて来た。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
国としての誇負プライド、いづくにかある。人種としての尊大、いづくにかある。民としての栄誉、何くにかある。たまたま大声疾呼して、国を誇り民をたのむものあれど、彼等は耳を閉ぢて之を聞かざるなり。
漫罵 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)