“誇顔”のいろいろな読み方と例文
旧字:誇顏
読み方割合
ほこりがお87.5%
ほこりが12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
縄なくて十重とえくくとりこは、捕われたるを誇顔ほこりがおに、さしまねけば来り、ゆびさせば走るを、他意なしとのみ弄びたるに、奇麗な葉を裏返せば毛虫がいる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
日頃人に向ひて『文芸倶楽部』はわれを戴きて主筆とせしよりたちまち発行部数三、四万をこゆるに至れりと誇顔ほこりがおに語るを常としき。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
自分が主でも無い癖に自己おのが葉色を際立てゝかはつた風を誇顔ほこりが寄生木やどりぎは十兵衞の虫が好かぬ、人の仕事に寄生木となるも厭なら我が仕事に寄生木を容るゝも虫が嫌へば是非がない
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)