“十重”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とえ75.0%
とへ12.5%
じゅうじゅう6.3%
とかさ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人の検事がすぐ進んで行ってタン屋の店から出て来るばかりのそのいやなものをくるくる十重とえばかりにひっくくってしまいました。
彼女の身体は、その中に十重とへ二十重はたへにしばられて、恐るべき速力で何千里と飛んだけれども、その行く先はわからなくなった。すべてが無になった。お葉の意識はすっかり魔睡してしまった。
青白き夢 (新字旧仮名) / 素木しづ(著)
そこに住む僧侶は十悪じゅうあく十重じゅうじゅうを犯して恥じない。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
朗読が終わると、使節の前には二つの三宝さんぽうが置かれ、その三宝の一つ一つには十重とかさねずつの素袍すおうが載せてあった。将軍から使節への贈り物だ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)