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誇顔
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ほこりがお
ふりがな文庫
“
誇顔
(
ほこりがお
)” の例文
旧字:
誇顏
縄なくて
十重
(
とえ
)
に
括
(
くく
)
る
虜
(
とりこ
)
は、捕われたるを
誇顔
(
ほこりがお
)
に、
麾
(
さしまね
)
けば来り、
指
(
ゆびさ
)
せば走るを、他意なしとのみ弄びたるに、奇麗な葉を裏返せば毛虫がいる。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
日頃人に向ひて『文芸倶楽部』はわれを戴きて主筆とせしより
忽
(
たちまち
)
発行部数三、四万を
越
(
こゆ
)
るに至れりと
誇顔
(
ほこりがお
)
に語るを常としき。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
商家の小僧が
短夜
(
みじかよ
)
恨めしげに店の大戸がらがらと
明
(
あく
)
れば、
寝衣
(
ねまき
)
姿
(
すがた
)
媚
(
なまめ
)
きてしどけなき若き娘が今朝の早起を
誇顔
(
ほこりがお
)
に
銀座の朝
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
といと
誇顔
(
ほこりがお
)
にほざいたり。小親わが手を放たむとせず。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
是だけ語りて生田は
最
(
いと
)
誇顔
(
ほこりがお
)
に
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
▼ もっと見る
不夜城を
誇顔
(
ほこりがお
)
の電気燈は、
軒
(
のき
)
より下の物の影を往来へ投げておれど、
霜枯三月
(
しもがれみつき
)
の淋しさは
免
(
まぬか
)
れず、大門から水道尻まで、茶屋の二階に
甲走
(
かんばし
)
ッた声のさざめきも聞えぬ。
里の今昔
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
誇顔
(
ほこりがお
)
なる
百合
(
ゆり
)
の花、
冷
(
ひややか
)
に造りしやうなる
椿
(
つばき
)
の花束
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
誇
常用漢字
中学
部首:⾔
13画
顔
常用漢字
小2
部首:⾴
18画
“誇”で始まる語句
誇
誇張
誇示
誇大妄想狂
誇大
誇負
誇貌
誇称
誇見
誇大妄想