“驕慢児”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうまんじ66.7%
けふまんじ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
驕慢児きょうまんじの眼にも、真実の涙が光った。もろい一個の人間に返った彼は、急に五体のつかれを思い、喉のかつに責められた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もちろん年齢にも相当の距離があったとおりに、感情も兄というよりか父といった方が適切なほど、私はこの兄にとって我儘わがままな一箇の驕慢児きょうまんじであることを許されていた。
蒼白い月 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
忽然こつぜん八十余名の大多数を議会に送ることを得たりしなり、独逸社会党の勝利は主義につながるゝ全兄弟けいていの勝利なり、独逸皇帝、彼はあはれむべき一個の驕慢児けふまんじなるのみ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)