“きょうまんじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
驕慢児100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
驕慢児きょうまんじの眼にも、真実の涙が光った。もろい一個の人間に返った彼は、急に五体のつかれを思い、喉のかつに責められた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もちろん年齢にも相当の距離があったとおりに、感情も兄というよりか父といった方が適切なほど、私はこの兄にとって我儘わがままな一箇の驕慢児きょうまんじであることを許されていた。
蒼白い月 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「おうっ、驕慢児きょうまんじ曹操っ。野望の夢もいま醒めたろう。笑止や、主にそむいた亡恩の天罰、思い知るがいい」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、予言されて、むしろ本望なりとかつてみずから祝した驕慢児きょうまんじも、今は、絶体絶命とはなった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)