蒼白い月あおじろいつき
ある晩私は桂三郎といっしょに、その海岸の山の手の方を少し散歩してみた。 そこは大阪と神戸とのあいだにある美しい海岸の別荘地で、白砂青松といった明るい新開の別荘地であった。私はしばらく大阪の町の煤煙を浴びつつ、落ち着きのない日を送っていたが、 …
作品に特徴的な語句
あれ とど いさぎ びき うる ひろ 跪坐しゃが きたな 砂礫じゃり うるさ なら 幸福しあわせ 口吻こうふん だる うらら はびこ 放縦ほうしょう いと はし むらが 綺麗きれい いちご ほこ 瞥見べっけん 真面まとも 白粉おしろい 疎々うとうと 煤煙ばいえん 瀟洒しょうしゃ 詩歌しいか ちん たい 鬱茂うつも 高盃たかつき 頽廃たいはい 須磨すま 長閑のどか 鉄拐てっかい ひな せま 羅衣うすもの 見出みいだ しいた 蓬々ぼうぼう たばこ くろ 膨脹ぼうちょう もろ はら そび 寝転ねころ もだ 恢復かいふく かさ 嵐山あらしやま がけ さき 山裾やますそ ひら あま 愛撫あいぶ めい 夕気ゆうけ とら わら つぶや くさむら えぐ 六甲ろっこう ほの 日和ひより 漁場りょうば なぎさ 淡路あわじ 水霧すいむ 気忙きぜわ 東山ひがしやま 木香きが 暢気のんき 漂渺ひょうびょう 撫育ぶいく ひら 披瀝ひれき えら 手摺てすり 我儘わがまま いこ 憐愍れんびん 憂鬱ゆううつ