“渚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なぎさ94.4%
3.1%
みぎは1.3%
ナギサ0.6%
なざさ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アグリパイナは、ネロの手をひいて孤島のなぎさ逍遥しょうようし、水平線のかなたを指さし、ドミチウスや、ロオマは、きっと、あの辺だよ。
古典風 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「大和恋ひいの寝らえぬにこころなくこのの埼にたづ鳴くべしや」(巻一・七一)、「出でて行かむ時しはあらむをことさらに妻恋しつつ立ちて行くべしや」(巻四・五八五)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
……島に着くと一同の者は、異様に根の尽きた仕事を終へて、黙つて顔を見合せた儘暫くの間はたゞみぎはにぼんやりと突ツ立つてゐた。
西瓜喰ふ人 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
どこまでもどこまでも、野の果て、山の末、海のナギサまで、日を送つて行く女衆が多かつた。さうして、夜に入つてくた/\になつて、家路を戻る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
それを下りて、なざさづたい、船をもてあそ小児こどもの前へ。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)