“みぎは”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミギハ
語句割合
61.0%
水際28.8%
右者5.1%
3.4%
汀灣1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
景色けしきだ、とこれから、前記ぜんき奥入瀬おいらせ奇勝きしようくこと一ばんして、くちあさぼらけ、みぎはまつはほんのりと、しまみどりに、なみあをい。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
水際みぎはの沙の珍らしく白い中に種種の美しい色の小石が散在し、その中に瑪瑙が交つてゐるのは、数年前に一遊した佐渡の相川の浜のやうである。
右者みぎは本月ほんげつ二十三日午前十一時五十分出生しゅっしょう致しそろ」という文句の、「本月二十三日」だけに棒が引懸けて消してある上に、虫の食った不規則な線が筋違すじかいに入っていた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そこの蓴菜じゆんさいの生える池のみぎは端銭はせんをうかべて、その沈み具合によつて今年の作柄や運勢が占はれると云ふことが、その地方では一般に信じられてゐた。
哀しき父 (新字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
薫赫くんかくの氣は先づ面をてり。ヱズヰオの嶺は炎焔そらを摩し、爆發の光遠く四境を照せり。涼を願ふ煩心わづらひごゝろは、我をりてモロの船橋を下り、汀灣みぎはに出でしめたり。我は身を波打際にはたとたふしつ。